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よしもとの同名小説を映画化した本作は、遠距離恋愛中の婚約者を追いかけて韓国から名古屋へやって来たユミを主人公とする物語。ユミを演じたチェ・スヨンは「映画の中で成長するキャラクターを演じることができてうれしかったです」と語る。続けて「ユミは少し鈍感なところがあるのかなと思います。すべてを理解することはできませんでしたが、監督と話し合いを重ねて撮影をしていくうちに、私も成長した気がしました」と述べた。
ユミがたどり着いたゲストハウス兼古民家カフェ・エンドポイントのオーナーである西山を演じた田中は「やさしく包み込むぬくもりを持った役。今までは、現場では誰とも話さない時間を持つことが僕の役との向き合い方だったんですが、今回は現場の人となるべくコミュニケーションを取って、その空間で生まれた空気を西山に乗せて演じればスクリーンから温かさが放たれるんじゃないかなと思いました」と明かす。
チェ・ヒョンヨンは原作を読んだ際の心境を思い起こす。「少し泣いちゃって、この気持ちはなんだろうと思いました。先生の作品は中学生のときから読んできたので、自分が成長したんだと感じました。この気持ちを皆さんに共感してほしいと思い、映画化に向けて勇気を出したんです」と述べ、「いろんな世代に楽しんでもらえるような映画にできたと思います」と語った。
チェ・スヨンと田中の姿によしもとは「(小説の)中の人が出てきた。原作のまんま」と喜び、2人の演技を絶賛。本作の制作段階を振り返り「撮影していると聞いて名古屋に行きました。そしたら現場が素晴らしくて。監督の勢いや情熱が現場を明るくしていて感動しました」と述べた。田中が「ありがたいお言葉をいただいてめちゃくちゃうれしくて、今すぐ握手したいんですけど恐れ多くて目も合わせられません」と恐縮していると、よしもとは田中の腕を抱いて寄りかかる。田中は「ありがとうございます、ありがとうございます!」と大声で感激していた。
本作の見どころを問われると、チェ・スヨンは桜が登場するシーンを挙げる。「今年桜がすごく早く散ってしまったので、撮影の前までは風が吹かないように祈ってました。ユミの目線で桜を見るカットでは逆に『風吹いてください!』と思ってたら、すごく自然な桜吹雪が撮れました。そこを楽しんでほしいです」とアピール。田中が「ハラハラドキドキワクワクはありませんが、スクリーンから放たれる温かい空気を全身で浴びてほしいです」と語ると、チェ・ヒョンヨンも同意し「こんなに温かさが出るんだというぐらい、いい流れができたと思います。ユミや西山の気持ちになって楽しんでください」と述べた。
「デッドエンドの思い出」は2月2日に愛知・シネマスコーレで先行公開されたあと、2月16日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。
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