12月14日に開館する東京・UPLINK吉祥寺の内覧会と施設説明会が本日12月12日に行われた。
UPLINK渋谷を運営するアップリンクが、吉祥寺PARCOの地下2階に新たにスタートさせる同館。5スクリーン計300席を有するミニシアターとして誕生し、同館のために開発された音響設備を導入するほか、スクリーンごとに異なるコンセプトやデザインが反映された。
29席から98席を有する5つのスクリーンは「ポップ」「レインボー」「レッド」「ウッド」「ストライプ」とコンセプトが決められ、それぞれ壁紙や椅子、照明などが異なる。椅子はシアターチェアのメーカーとして知られるフランスのキネット社のものが採用され、すべてオーダーメイド。またサイトラインの確保のため、最前列のみ座面が通常より低いタイプのチェアが設置された。これは日本初導入となる。
アップリンクの代表である
ロビーやシアター内の照明デザインはLOOP Lightingの中村亮子、映画館全体の設計はアビエルタ建築・都市の北嶋祥浩が手がけている。ドリンクやフードのメニューも充実しており、ナチュラルワイン、クラフトビール、ホットドッグ、ナッツ&ドライフルーツなどを用意。この日は、100年以上も前のレシピにもとづいて作られたクラフトコーラ“伊良コーラ”が振る舞われた。10種類以上のスパイスと柑橘類が調合されたオリジナルドリンクで、少し酸味の効いた優しいフレーバーを楽しむことができる。さらに館内BGMには、デレク・ジャーマン監督作の音楽で知られるサイモン・フィッシャー・ターナーが同劇場のために提供した「MUSIC FOR CINEMA LOBBY」が選ばれた。
UPLINK吉祥寺は、開館初日からオープニング企画が目白押し。鳴り物の使用や発声が可能な「朝から晩まで絶叫・応援上映!」、150本以上の作品を上映する「見逃した映画特集 Five Years」が実施される。明日13日には、クラウドファンディング出資者などを招いたオープニング記念イベントとして映画監督による座談会「『これからの映画と映画館』について」を開催。山下敦弘、富田克也、矢崎仁司、大九明子、山中瑶子が登壇する。
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浅井隆 ASAI Takashi @asaitakashi
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