ドラマ「家康、江戸を建てる」の試写会が本日12月7日に東京・NHK放送センターで行われ、キャストの
門井慶喜の小説を実写ドラマ化した本作では、荒れ果てた寒村に大都市・江戸を立ち上げた徳川家康と、家康の夢に人生を賭けた“無名の男たち”の姿が前後編で描かれる。前編「水を制す」にて、家康から江戸市の上水整備を命じられた大久保藤五郎を演じた佐々木は「小学校の社会科で日本地図を見て、江戸は住みやすい場所だと勝手に思っていたんですが、今回藤五郎を演じてそうではなかったんだと気付きました。多くの人の命を賭して、情熱と志を受け継いだ結果今があるのだと思います。日々当たり前に飲んでいる水をありがたくいただき、お正月はおいしくお酒を飲みたいと思います」と語った。
後編「金貨の町」で家康の命を受けて小判作りに邁進する橋本庄三郎を演じた柄本は「こちらは水というよりは、金貨を作るために火を使うことが多かったですね。真夏の暑い中でカツラを被って頭がモヤモヤしながらだったんですけど、ある種の熱量をみんなで共有しながら撮影に臨めました。また僕個人が職人に憧れていまして、自分の思う現場での職人の居姿を表現してみました」と述べる。前後編通じて徳川家康を演じた市村は「舞台で家康を演じたことはあるんですが、NHKで家康は僕じゃないだろう?と最初は思いました。でも原作を読んだらすごくドリーマーな家康で、じゃあこれは僕が演じるしかないだろうと」と述べ、「家康は負を勝ちに持っていく人。そういう家康の魅力も少しは出せたんじゃないかな」と語った。
質疑応答では、「東京の前身・江戸を描く本作を通じて、今の東京の見方が変わった?」という質問がキャスト陣にされた。佐々木は「今普通に水を飲んでますけど、人ひとりの努力ではなく世代を超えてこの町ができあがったんだと勉強できてありがたかったですね。またドラマでこれだけ関東ローム層を回って歩いてロケしたのは初めてですね」と撮影を振り返る。藤五郎とともに上水整備に取り組む春日清兵衛役の千葉は、マイクを受け取ると居住まいを正し「2020年は東京オリンピックが始まりますので、これを機に開催場所や自分の住んでいるところに改めて目を向けてみるのも面白いんじゃないでしょうか。今僕は蛇口をひねるたびに感謝しています」と述べる。千葉のすました様子に、隣の生瀬は「誰だよ!」とツッコみ、佐々木らほかのキャスト陣も笑い声を上げていた。
このキャスト陣でよかったと思ったエピソードを問われた柄本は「広瀬さん演じる早紀の舞を撮影中に拝見したんですが、『そりゃ、惚れるわい』と実感しましたし、林さん演じる与一郎は僕の周りをちょこちょこしていて『何しとんのお前は』という情けなくて愛らしい弟分でいてくださいました。市村さんも家康としてドーンとしてるんですが、どこかチャーミングで愛らしく、付いていきたい!と思いました。ある種、庄三郎という役は皆さんに引き出していただいたなと思います」と語った。
ドラマ「家康、江戸を建てる」はBS4Kでは1月1日と2日の19時から、NHK総合では1月2日と3日の21時からそれぞれ2夜連続で放送される。
家康、江戸を建てる
BS4K 2019年1月1日(火・祝)、2日(水)19:00~20:13
NHK総合 2019年1月2日(水)、3日(木)21:00~22:13
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- 「家康、江戸を建てる」公式サイト | NHKドラマ
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柄本佑 @tasakueats
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