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本作は、浅田次郎による小説「輪違屋糸里」を実写化した時代劇。藤野涼子演じる糸里と溝端扮する土方歳三、松井演じる吉栄と佐藤扮する平山五郎、田畑智子演じるお梅と塚本扮する芹澤鴨という3組の男女の恋模様が描かれる。土方を演じる際に意識したことを問われた溝端は「これまでたくさんの名優の方々が演じられてきた幕末のスター。でもこの作品で女性目線から観るとなかなかのひどい男なんです。台本とか原作を読むと土方の気持ちがほぼ書かれていないので、間を埋めるのが大変でした」と述懐。そのため、土方を描いたほかの作品や史実を調べ役作りに生かしたと話し「土方愛はかなり強い状態で撮影に臨みました」と述べた。
松井は恋人の平山を演じた佐藤について「たぶん今まで会った人の中で一番気さくだと思います。ベストオブ気さくな人。でもカメラが回ると五郎さんになってカッコよかったです。ビシッとして、頼りがいのある方」と紹介する。佐藤は松井との撮影を振り返り「すごく楽しかったです。お互いスニーカーが好きで。会うたび『お、今日はいいの履いてるね!』みたいな」と語り、松井も「スニーカーの話しかしてないですね」と同意する。
本日、登壇叶わず、挨拶の映像が流された藤野。松井は藤野との共演シーンを「糸ちゃんとのシーンは自分たちが持ってる女の子らしさを出しながら撮影してました」と回想した。溝端も藤野に言及し「すごく真面目な方。まだ10代の女性なんですが、達観した女優さんのような表情をされるときもあれば、10代の少女のような顔をされるときもある。演じていて日に日にお芝居が変わったり新しい感性の扉が開いたりっていうのを目で見て感じていたので、すごく刺激的でこっちも勉強になりました」と称賛する。
加島は撮影期間が2週間とかなりタイトだったことを明かす。「でも乗り越えられたのはここにいる素晴らしいキャストの皆さんと、優秀なスタッフのおかげ。わずか2週間でこの映画が撮れるってことは誇っていいことだと思います」と話し、「東映の太秦と松竹の太秦、そして東京のスタッフという、今までやったことのない混成チームだったんです。でも、すごく手際よくスピード感あふれる撮影になったのは、大げさかもしれないですけど今の日本映画界の屋台骨を支える方々が参集してくれたおかげだなと思います」とキャスト、スタッフに感謝を述べた。
本作での注目ポイントを問われたキャスト陣。塚本が少し考えたのち「平山が眼帯を買いに行くシーンですかね」と答えると、間髪入れずに佐藤が「ないです!」とバッサリ。佐藤は「2つ目を買いに行くシーンはない! 尺の無駄ですから」と否定し、自身の注目ポイントとして「芹澤さんがお茶屋さんでホットかアイスか悩むところ」と塚本に対抗して架空のシーンを挙げる。塚本は「幕末の時代にホットとかアイスとか言わねえだろうよ、ないよ!」と返した。松井、加島とともに笑いながら塚本と佐藤のやり取りを見ていた溝端は「仲良すぎるんですよ、この2人。ある意味“混ぜるな危険”かもしれないですね」とまとめた。
「輪違屋糸里 京女たちの幕末」は12月15日より東京・有楽町スバル座ほか全国で順次公開。
※動画は現在非公開です。
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