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本作は本谷有希子の同名小説を原作に、うつが招く過眠症で自分をコントロールできない寧子と、彼女と同棲中のゴシップ雑誌編集者・津奈木の関係を描くラブストーリー。趣里は晴れ晴れとした表情で「全員に感想を聞きたいくらい。でも無理か……」と話し客席を見渡す。自身が演じる寧子については「彼女は一見、表現の仕方が激しい。でも誰しも心に何かを抱えているので、すごく共感できました」と語り、津奈木役の菅田は、2人の関係性を「知らず知らずのうちに受け止め合って、知らず知らずのうちに拒否し合う」と表現。さらに撮影現場の雰囲気については「熱い空気はあるけど、表情には出さない。でも別に暗いわけでもない。この映画を観終わったあとの空気感に似てましたね」と明かした。
津奈木の元恋人・安堂を演じる仲は、自身のキャラクター像に最初は驚いたそう。「彼女は不思議なマインドを持っているので掴みづらい。とっても大変だーと思ったけど、わかりやすいより楽しいかなと自分なりに演じられました」とコメント。役作りを聞かれると、少し困った顔を見せ「私、そんなに考えてないんです。役作りも大してやらない。いつも現場に入って『しゃあー!』って感じ(笑)。もちろん真面目にやってますけど」と堂に入った回答をしてみせる。寧子のアルバイト先であるカフェバーのママ・真紀役の西田は「自由奔放な寧子や安堂と比べて、真紀は“ちゃんとしてる優しい人”。だから私は2人を見ていてとてもうらやましかった」と振り返った。
イベントではタイトルにちなみ、登壇陣が愛を感じることができるものを「◯◯だけで、愛。」とフリップで明かす場面も。「人と違うだけで、愛。」を出した関根が「みんなバラバラ、それでいいじゃん」と話すと、菅田は「そういうことかー。俺、間違えたな」とコーナーの趣旨を理解していなかった様子。麺類が大好きな西田の「すするだけで、愛。」というフリップには安心した顔を見せながら、菅田は「焼売には辛子だけで、愛。」と照れながら答える。最近、焼売に何を付けるか論争になったそうで「うちのマネージャーは塩。ほかにも醤油がいい人、ラー油がいい人もいて。俺は絶対に辛子だけ。焼売は人それぞれなんです」と堂々宣言。そのほか趣里は「おひとり様だけで、愛。」、仲は「健康だけで、愛。」と明かした。
最後に趣里は「人生はやっぱり楽しいことだけじゃなくて、自分で変えたいと思っても変えられないこと、わかっていてもどうしようもないこと、つらいこと、苦しいこと、人には言えないことがたくさんあると思います」と思いを巡らせる。映画のあるシーンに言及しながら「でも津奈木の『青いスカートがまた見たいと思ったから』というセリフが残っていて。そういう誰かとつながっていると感じる瞬間があるから、少しでも明日に向かっていけるのかなと、私はこの作品を通して感じました」と語り、イベントの幕を閉じた。
「生きてるだけで、愛。」は全国で公開中。
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