「力俥-RIKISHA-」シリーズ4作品の一挙上映イベントが本日11月7日に東京・新宿バルト9にて行われ、キャストの
自主制作映画にあたる第1弾が2013年にフランスのイベント“Cartoonist”に招待された「力俥-RIKISHA-」シリーズ。むとうやすゆきが脚本を手がけ、人力車を操る気立ての良い俥夫・凜太郎と客の間に起こるささやかな物語を描く。4作品通じて凜太郎を演じてきた関は「インディーズの自主制作で始まった作品が、東映の方や映画館の皆様のご協力でスクリーンにかけてもらえるところまで育ったことが感無量です」と話す。
第2作「草津熱湯編」で凜太郎に弟子入りする優人を演じた小野友樹は、群馬・草津でのロケを回想。「東京オリンピックの開催が決まった日に撮影をしていましたね。草津の旅館で『東京になったって!』って話した記憶があります」としみじみと語る。人力車を引くシーンについて「関さんを後ろに乗せて何度も(走る)みたいなシーンがあって」と話し出すと、関は「なんか、俺が重いみたいな……?」とチクリ。小野友樹は恐縮しながら「いやいや、緊張したんです。人力車を引くなんて機会はそうそうないので」と語った。声優養成所時代に小野友樹を指導していた関は「腕立てができないと言う」「風呂でのぼせて休憩時間が発生した」など彼にまつわるエピソードを紹介し「撮影終わったあと、コンビニに呼び出して説教しました。マジ説教ですよ!『根性出せよ!』って」と冗談めかしながら明かす。
小野賢章は第4作「すみだ旅立ち編」に出演。何度もテイクを重ねてしまったと語り「関さんにお弁当を3つぐらい食べさせてしまいました。あのシーンはもう本当にすみませんでした」と頭を下げる。関は「いつもセリフがバシッと入ってるし、天才的なところしか見てこなかったんで、『あれ、今日おかしいな!?』と思ったんですよ。ただ、こういう人間的なところもあるんだって面白かったです」と語るも「ただ3つって言ってますけど、少なめに言ってますよ! もっと食べてますもん! 足りなくなって買いに行きましたから」と恨み節。続けて小野賢章が「すみだ北斎美術館での休憩時間に、関さんが衣装のまま体育座りで寝てらしたんですよ。バランスを取るために少し内股になってて。かわいかったんで、写真撮っちゃいました」と語ると、観客から大きな笑い声が上がった。
小野賢章と同じく「すみだ旅立ち編」に出演したあゆかは、本作で演技に初挑戦したため「すごく緊張していました」と明かす。あゆかが「賢章さんと人力車に乗ってるシーンでスカイツリーを見ながら『何mぐらいあるんでしょうね?』って聞いたら『3000ぐらいですかね』って言いだして」と語ると、関らは「富士山級!」と爆笑。あゆかが、小野賢章が前週までマチュピチュに行っていたことを付け加えると、関と小野友樹は「(感覚が)おかしくなっちゃってたんだ。標高になっちゃったんだ!」とさらに笑いを重ね、あゆかは「おかげで緊張がほぐれました」とほほえんだ。
関が人力車を引く技術について、小野友樹は「すごかったです。師匠の青木(登)さんと変わらないですよ!」と称賛。関が「師匠に悪いですよ!」と恐縮していると、あゆかも「本物の車夫さんと変わらないです」と同意する。小野賢章は「走りながら関さんが観光名所の説明を入れてくれることがあるんですけど、自信がなかったからか声が少し小さかったですね」と暴露。関は「だって普段からやってないから! 浅ーい知識ですよ!」と苦笑交じりに反論した。
最後にアベは「地道に1歩1歩また次の作品も作っていけたらと思ってますので、応援よろしくお願いします」と呼びかける。MCが「続編に期待してもいいんですか?」と問うと、アベは「作りたいですよ、この先も」と答えた。関は「いろいろ“悪だくみ”は進んでます。実現できるかまだ決まっていませんが、そういう気持ちで皆さん動いてくださってます。日本全国いろいろと人力車が似合う風景はたくさんありますので、またそこでお会いできたらと思います」と語り、会場をあとにした。
「力俥-RIKISHA-」シリーズ全4作のDVDは12月5日に発売される。
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