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本作は、江戸時代末期の江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄される浪人と彼に関わる人々を描いた時代劇。池松壮亮が浪人の杢之進、蒼井優が農家の娘ゆうを演じ、そのほか中村達也、前田隆成、塚本がキャストに名を連ねた。
会見の進行役から「さまざまなシーンで、暴力とセックスを関連付けているのでは?」と尋ねられた塚本は、「理屈では、暴力的なものと性的なものを結び付けてはいなかった」と前置きしたあと「撮影の直前に、用意していた脚本が変わったんです。1人の浪人が刀を過剰に見つめるコンセプトは今と同じでしたが、その脚本にはエロティシズムが足りなくて。それはこの映画としては違うのではと感覚的に思ったし、人を斬るか斬らないかのジレンマと、性的な衝動は非常に近いところにあると感じました」と真摯に答える。続いて「時代劇への尊敬はあるけれど、自分が作るのであれば様式的な美学が描かれていたり見得を切るタイプの時代劇じゃなくて、今の感覚を持つ若い人がそのまま江戸時代に行ってしまったような生々しさが欲しいと思った」と本作を撮るにあたっての狙いを明かした。
イベントでは、会場を訪れていた
さらに、別の来場者から「今後も時代劇に挑戦したいと思いますか?」と聞かれると、塚本は「『斬、』のコンセプトを思い付いたのは20年前で、同時にパート2のラストでは(浪人が)座頭市と戦うというのも考えていたんです(笑)。おそらくやらないとは思いますが、やってみたい気持ちもあります」とにこやかに話した。
「斬、」は11月24日より東京・ユーロスペースほか全国で公開される。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
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- 「斬、」公式サイト
- 「斬、」予告編
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塚本晋也tsukamoto_shinya @tsukamoto_shiny
昨日リレートークをしたナデリさん。日本外国特派員協会の上映のときも来てくださいました。
「斬、」塚本晋也がアミール・ナデリから賛辞贈られる「女性キャラの扱いが新鮮」 - 映画ナタリー https://t.co/wEm5528qai