本作の舞台は、アメリカを代表する図書館・ニューヨーク公共図書館。タイムズスクエアとグランドセントラルの中間にある本館と92を超える分館に6000万点のコレクションを誇り、住民のほか研究者たちへの徹底的なサービスで知られている。マンガ「BANANA FISH」やドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」にも登場した。
劇中では一般の来訪者では見ることができない図書館の舞台裏が映し出されていく。タイトルの“エクス・リブリス”とは「~の蔵書より」という意味のラテン語で、「蔵書票」「図書票」とも訳され、本の持ち主を明らかにするために本の見返し部分に貼られている小紙片を指す。そのデザインの美しさや多彩さによってコレクターが多く、ワイズマンはこの言葉を加えた理由を「一種の内輪ジョークでもある。僕の義父が、蔵書のすべてにエクス・リブリスという文字と自分の名前を表記していたからね」と説明した。
さらにワイズマンは「私は昔から公共図書館が大好きで、いろいろなことを学び発見し、驚きや刺激をもらえる場所として利用してきた。しかし、この映画を作って初めて、ニューヨーク公共図書館の奥深さ、領域の広さ、本館と92の分館ですべての階級・人種・民族を対象にした幅広いサービスを提供していることを知ることができた。また、膨大な蔵書やコレクション、幅広い活動プログラムに魅力を感じるとともに、さまざまな分野で助けを求めてやって来る人々の相談に乗っているスタッフの本気度と熱意にも惹かれた」と述べている。
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※記事初出時より、タイトルが変更となりました。
フレデリック・ワイズマンの映画作品
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来年日本公開されるフレデリック・ワイズマンの映画が楽しみです!
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