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国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭が企画する「アジア三面鏡」は、3人の監督が1つのテーマをもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト。第2弾となる今回は“旅”をテーマにした「海」「碧朱(へきしゅ)」「第三の変数」の3編で構成されている。会見には長谷川、松永のほか
「海」の監督を務めたデグナーは「“旅”というテーマは、私がいつも映画を撮るうえで感じていることでもあります。今回もはるか遠くで旅をしているような感覚で撮影しました」とコメント。娘とまったく性格の違う母役のチェン・ジンは「娘とドライブして思い切り不満をさらけ出す中で、距離が縮まっていく物語」と作品を紹介し、「撮影期間は10日間だけでしたが、ゴン・チェとの親しい雰囲気は私たちの間に残っています」と語る。母とともに海を目指す娘役のゴン・チェは「この作品に関わって感じたとても濃い気持ちを表現すると、まるで日本の“とんこつラーメン”のようです(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。
「碧朱」の監督を務めた松永は「本作で経験したことは作品以上に僕の財産になっています。長谷川さんやナンダーとも仕事ができて本当に楽しかった」と振り返り、「ほかの2編を観ても、僕には作れないなと思いました」とデグナーとエドウィンを称賛する。また、第1作の「アジア三面鏡2016:リフレクションズ」に参加した行定勲から本作の感想をもらったことに触れ、「褒めてもらえました。エロスがあるとおっしゃっていました(笑)」と明かした。
キャストの長谷川は「僕はもともと旅が好きだったので、この作品にも参加させていただきました。欲を言うと、3作品全部に出たかったです(笑)」と述べ、「『碧朱』はとても色っぽい作品になったんじゃないかと。3作品を並べて観ると、そのあとで語り合いたくなります」とアピール。ヒロイン役を演じ、普段は大学で映画監督のコースを専攻しているというミャッアウンは、「とても勉強になりました。皆さんに温かく支えていただきました」と松永と長谷川に感謝の気持ちを伝えた。
「第三の変数」の監督を務めたエドウィンは、舞台となった東京での撮影について「今回、日本のクルーと一緒に仕事ができて、とても学びが多かったです。俳優は、私とともにチャレンジしてくれる方たちを連れて行きました」と振り返る。東京を旅するインドネシア人夫婦を演じたプラティスタとアンタラは「子供が産まれて女優業から少し離れていたので、最初は自信がなかったんです。でも、今はつくづく参加できたことが幸運だったと思います」「短編という限られた時間で、自分を最大限に有効活用することを学びました。まさに来るべきときに来た仕事でした」とそれぞれコメント。3作品共通のキャストでもあるサプットゥラは「俳優として特別な経験を得ました。異なるロケーションで撮影に臨み、異なる監督と関われたことそのものが、私にとっての“旅”でしたね」と語った。
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- 「アジア三面鏡2018:Journey」公式サイト
- 第31回東京国際映画祭 公式サイト
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