「モリのいる場所」沖田修一が樹木希林との撮影語る「本当に自然な秀子さんでした」

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モリのいる場所」が本日10月26日に第31回東京国際映画祭のJapan Now部門にて東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映され、舞台挨拶に監督の沖田修一が出席した。

「モリのいる場所」舞台挨拶に出席した沖田修一。

「モリのいる場所」舞台挨拶に出席した沖田修一。

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「モリのいる場所」ポスタービジュアル

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本作は、30年間ほとんど家を出ることなく庭に生きる命を描き続けた画家・熊谷守一をモデルに、94歳の彼が過ごす夏の1日を切り取った物語。山崎努がモリ、9月15日に75歳で死去した樹木希林がモリを支える妻・秀子に扮した。

左から沖田修一、安藤紘平。

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聞き手として登壇した同映画祭プログラミングアドバイザーの安藤紘平から、樹木がこのイベントに来たがっていたことが告げられると沖田は「いらっしゃったら本音がたくさん聞けたんじゃないかと思います」と笑う。また「樹木さんは『ストーリーを追う映画が多いけれど、人を描く映画がいいわよね』とおっしゃっていました。それで出演していただけたので、すごくうれしかったですね」と述懐した。

沖田修一

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撮影中に山崎から監督作である「南極料理人」との共通点を指摘されたという沖田。「閉鎖された空間や、迷子になる話が好きで。山崎さんは『南極という環境がモリなんだろうね』っておっしゃっていました。モリはただ暮らしているだけなんだけど、誰かが訪ねてきて勝手に影響を受けて帰っていったり」と続ける。また「キツツキと雨」で山崎をキャストに迎えてから、もう1度仕事をすることが念願だったという沖田は「大作が多い中で、山崎さんの顔をスクリーンいっぱいに映し出したいという願望がありました」と話し、「奥さんを誰にしようかってなったときに、樹木さんと山崎さんが並んだらすごいなって思って。駄目もとで頼んだら『いいわよ』と(笑)」とキャスティングの経緯を明かした。

左から沖田修一、安藤紘平。

左から沖田修一、安藤紘平。[拡大]

撮影中の思い出を問われると、沖田はポスタービジュアルにも写っている縁側を指しながら「樹木さんはずっとこの縁側に座ってらしたんです。普通、撮影の準備中は俳優さんはいなくなったりするんですが、樹木さんはずっとあの家にいました。撮影が始まっても役なんだか素なんだかわからないほどで、本当に自然な秀子さんでした」と振り返った。

第31回東京国際映画祭は11月3日まで東京・六本木ヒルズ、EX THEATER ROPPONGI、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかにて開催される。

※山崎努の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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(c)2017「モリのいる場所」製作委員会

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