「殯(もがり)の森」「あん」で知られる
オリンピック公式映画は、20世紀初めより、すべての大会において制作されている。日本では1964年東京大会で市川崑、1972年札幌大会で篠田正浩、1998年長野大会でバド・グリーンスパンが監督を務めた。
就任にあたり、河瀬は「このたび、長い歴史を誇るオリンピックというスポーツの世界大会を56年ぶりに東京で開催するにあたり、自身に与えられた役割を考える。あの日私のもとに舞い降りて来た『映画の神様』は、スポーツを通して人々がつながり合う祭典の記録映画をこそ、この世に遺す機会を与えてくれたに違いないと、今、感じている」と決意を表明。「『時間』を記録し、『永遠』と成し得るドキュメンタリー映画の魅力を最大限に生かし、今大会の意義を世界に伝えたい」と意気込んだ。
また東京2020オリンピック競技大会会長の森喜朗は「河瀬直美監督は、高校時代バスケットの国体選抜メンバーだったとのことで、スポーツに対して非常に熱い想いを持っておられると聞いております。監督がどのような視点でオリンピックを見つめ、どのように歴史として残してくださるか、今から非常に楽しみです」と期待を込めている。
東京2020オリンピック競技大会の公式映画は2021年春に完成予定。その後は国内外で公開され、国際オリンピック委員会のオリンピック文化遺産財団管理のもとオリンピックミュージアムに収蔵される。
※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
※記事初出時より画像を2点追加しました。
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