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本作は、舞台「戦国BASARA」シリーズや「煉獄に笑う」の演出家・西田が2007年に上演した舞台「ONLY SILVER FISH」を自ら映画化したサスペンス。名前も素性もわからない男女が古い洋館に集められ、本当の名前を知れば過去を振り返ることができるという魚“オンリーシルバーフィッシュ”を巡るゲームに参加する。
映画には2018年1月から再演された舞台版と同じキャストが出演し、それぞれ舞台版とは異なるキャラクターを演じる。舞台挨拶には劇中と同じ衣装で登場した。西田は「この作品が始まりの扉であるような気がします。かっ飛んでいて挑戦的な作品です。1回でわかった人はいないのでは」と自信を見せ、「映像でしか作れないものにしなければいけないと思った。完全なるジャンルの違いをやってみたかったし、あえて舞台と全然違う役をやってもらいました」と説明する。
黒ネクタイの男を演じた松田は役作りについて「“我慢”をしました。おのおのの会話や目に見えない空気感が大事なので、何を考えてるんだろうというのを表情から感じ取られないようにすべてを抑えて演じさせていただきました」と語る。ヒロイン、ユキ役の皆本は「空気というか……おかしな人がたくさんいらっしゃる中で、それを一生懸命感じ取ろうと思いながらそこにいました」と撮影を述懐。白ネクタイの男に扮した玉城は「(役作りは)ないですね! あまり深く考えずに新鮮にいようかなというぐらい。でも素ではないですからね! お仕事しておりますので」と勢いよくアピールし、会場の笑いを誘う。チョーカーの女を演じた高柳が「練習のときからチョーカーに手を置いたりして、チョーカーを着けてることを意識してました。現場がすごく寒かった」と振り返ると、小槙も「とにかく寒くて、みんなで毛布にくるまって雑魚寝したり仲良く過ごしてました」とほほえんだ。
山口は自身の演じたトランペットの男について「狂気じみてるキャラクターたちの中でも飛び抜けて狂気を放ってる。本読みで思いきりやったら抑えてくれと言われて、引き算して、狂気を隠そうとしながらも隠しきれないような役作りをしました」とコメント。さらに、これまでも西田と一緒に仕事をしてきた山口は「『監督じゃないすか』と感動しました。夢が叶ったんだなと」と、映画に関する仕事を西田と行ったことに感動したと明かす。銀コインの男役の中村も「舞台を演出する西田さんと違った姿が見れた。映画の撮影に慣れていくスピードが尋常じゃなくて、すごい人だなと改めて思いました」と西田を称賛した。
最後に松田が「正直言って難しい作品で、それぞれの答えがあると思います。映画は何度も観れるので振り返ることができる。西田さんが初監督した作品が世の中にとって最大の謎であるように皆さんに届けばいいと思います。どんなシーンも見逃さずに」とメッセージを伝え、イベントは終了した。
「ONLY SILVER FISH - WATER TANK OF MARY'S ROOM」は、11月24日からシネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。
※記事初出時、キャプションの人物名に誤りがありました。お詫びして訂正致します。
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