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過去のテレビアニメシリーズで描かれていない、原作のラストエピソードまでアニメ化された本作。早見は「あの原作が最後まで描かれるっていう感慨が大きかったです。後編になって新たな見たかったキャラクターが描かれて楽しかった」とコメントする。後編で記憶を失った忍を演じた宮野は「記憶をなくしたことによって、より伊集院忍の根本的なところに触れられた。より魅力的に、彼が僕の中で膨らんでいきました」とキャラクターへの思いを述べた。
自身の役どころを「ややギャグ担当」と説明したのは櫻井。彼は「紅緒と触れることで、冬星の人間性が透けて見えたんじゃないかと思います。じゃないと『冗談はよし子さん』とか、あんな大きな声で言わない」と続けて観客を笑わせる。宮野の「急に言いましたよね。どうしたんですか? アドリブですか?」という声に櫻井は「アドリブじゃないですよ!」とツッコみながら、「今までは生い立ちもあって偽ってたところもあったと思うんですが、いろんな面が見られて楽しかったです」と冬星に言及した。また、後編から登場したラリサに声を当てた坂本は「紅緒の恋の行く先に入ってくるキャラクターなので、嫌われちゃうかなと思いながらだったんですが」「彼女も自分では選べない過酷な運命に見舞われていて、その中で自分の幸せを追い求めていくことが大胆な行動になった。彼女は彼女で、こういう時代に生まれて闘った女性の1人なのかなと思い、私なりに愛していました」としみじみと話す。
最後に宮野は「“不朽の名作”、本当にその通りだと思います。今の時代と違う価値観だとしても、普遍的なこの物語のメッセージがあるからこそ、ずっと感動していられるし、ずっと好きでいられるんだなと改めて感じさせていただきました」と挨拶。早見は「現代でも、紅緒たちが生きた時代でもいろんなことが起こっている。けれどみんなそれぞれに新しい日を迎えて立ち上がって生きていくんだというのを、時代は全然違うかもしれないけど、スクリーンの中から感じていただいて、明日を生きていく糧にしていただけたらうれしいなと思います」と観客へ語りかけ、「お酒を飲んで楽しく生きていこう! ……紅緒ほどはならないように(笑)」と付け加えて会場の笑いを誘った。
城所聖明が監督を務めた「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~」は、全国の劇場で上映中。
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- 「はいからさんが通る」公式サイト
- 「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~」予告編
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nishiyan @nishiyanyo
舞台挨拶行きたかったな。→「はいからさん」宮野真守、櫻井孝宏の“冗談はよし子さん”に「アドリブ?」 - 映画ナタリー https://t.co/Zaz0rX8tgd