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村上春樹の同名小説をもとにした本作は、一人息子が命を落とした場所であるハワイのハナレイ・ベイに10年間通い続けるシングルマザー・サチを主人公とした作品。吉田がサチを演じたほか、サメに襲われて死んだ息子・タカシに佐野、サチがハワイで出会う日本人サーファー・高橋に村上が扮している。
撮影の2カ月半前からピアノと英語の練習に励んだ吉田。ちょうど出演していた舞台の本番期間と被っていたそうだが「家に帰ってから1日8時間くらい練習して……」と役作りを述懐。「課題曲は3曲だったんですが、映画では2曲しか使われていませんでした(笑)」とボヤくと、松永はすかさず「(カットは)悪い理由じゃないんですよ。どこかで日の目を見る機会を考えています」と弁解した。
撮影のひと月ほど前から、サーフィンの練習のため千葉に通っていた佐野。「朝4時、5時に家を出て、千葉で2時間くらい練習して仕事に戻るという生活をしてました。サーフィンは未経験だったんですが、自然を相手にするスポーツの魅力と難しさを感じましたね」と懐かしさをにじませながら語った。ハワイに着いてからは、村上も一緒に練習を行ったという。
続いて登壇者たちは、劇中でも言及される“異性にモテるための3箇条”をテーマにトークを繰り広げた。ボードに「自分の意見を持って話を聴く」「尊厳を傷付けない」「筋肉をほめる」と書いた吉田。「ある撮影現場での実体験なんですが、男の人って筋肉を褒めると笑顔になる(笑)」「褒められるために鍛えてるの?」と尋ねる吉田に、佐野は「はい! うれしいです」と満面の笑みで答えた。なお佐野は「美味しいご飯に連れて行く」「話をよくきく」「仲間に会わせる」、村上は「品性」「笑顔」「無理してない感」を3箇条に挙げた。
イベントでは、佐野が吉田のために撮影地で内緒で購入していたプレゼントを手渡す場面も。スクリーンには、佐野がプレゼントを選ぶ様子を映した1分ほどのVTRが流された。何も知らされていなかった吉田は「GENERATIONSのグッズだったらどうしよう」と笑いながら封を切る。プレゼントは吉田の誕生石であるアメジスト。吉田は「私、石大好きなんです!」と感激の表情を浮かべ、佐野は「羊さんを救う、お守り的なアイテムになればいいなと思って」と照れ笑いを浮かべた。
松永は最後に「映画の好き嫌いはあると思います。ただ、吉田さん、玲於、虹郎の生き様が映画に刻まれている。ここに映ってる人たち、すごいなという地点には到達しています。面白くても面白くなくてもこの映画が存在しているということを周りの人に伝えてもらえたら。皆さんがこの映画を育ててください」と挨拶。吉田は「この映画は『これが答えです』と提示する映画ではありません。中には難しくてわからなかったという人もいるかもしれません。それでも自分の感性を否定せず、不正解なんて思わないでほしい。観た直後に感じなくても、明日、1年後、いつかこの映画がジワジワと皆様の人生に染み出してもらえたら」と語り、イベントを締めくくった。
「ハナレイ・ベイ」は全国で公開中。
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- 「ハナレイ・ベイ」公式サイト
- 「ハナレイ・ベイ」予告編
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