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北海道ニセコ町の協力のもと撮影された本作は、元夫に暴力を振るわれていたシングルマザー空愛実と、孤独なミニカー職人・大西鉄二の交流を描く人間ドラマ。愛実を内山、鉄二を木村が演じた。
舞台挨拶ではまず、お笑いライブのために早退しなければならない木村がトークを展開。木村は「この劇場で、シングルマザーが出てくる『わたしは、ダニエル・ブレイク』という映画をやっていたときに、 監督もちょうど同じ回の上映で観ていたんです。そのあとこの話がきたので、すごく運命的なものを感じました。内山さんとも運命的なことがあればよかったんですが」と笑いを誘う。また本作の内容について木村は「僕はシングルマザーではないですけれど、親2人でも大変なのに、1人でなんて、なんぼ大変なんやねん、と思います」とコメントした。
木村の降壇後、内山は「私はシングルマザーでもないですし、子供もいないですが、脚本に惚れました。この1人の女性を演じたいという気持ちで出演させていただきました」と本作に懸ける思いを語る。一人娘エミリー役で映画デビューを果たした長谷川は「私のお母さんもシングルマザーで、セリフに気持ちが入りすぎたりして感情をコントロールするのが難しいところがたくさんあったんですけれど、監督が『いつものままでいいよ』と言ってくださった。『お父さんに会いたいけれど、お母さんのことを思うと会えない』という役柄に共感しながら演じました」と撮影を振り返った。
有島記念館の館長役の阿部は、普段はレポーターとしても活躍していることから「行政含め、シングルマザーに対してあまりにも冷たすぎるのではないかと思いながら、いつも取材しています」と自身の考えを述べる。町役場で働く先輩シングルマザー役の石野は「行政の立場の役だったので、あそこまでしかできなかったですけれど、もっと『どうしたの?』と声をかけることが大事だなと思いました。本作でも行政をもっと飛び越えたおせっかいがしたかったです」と話した。
そして松本は、本作で描かれるエピソードがほぼ実話にもとづいていることを明かし「でも、もっとひどいことが起きているというのが現実です。でもその現実は皆さんの耳には届いていません。その部分が少しでも共有できたら、世の中が少し変わるのかなと感じています」と訴えかける。最後に内山が「シングルマザーの話をさせていただいたんですけれど、それだけではなく、人間の生きる力と支え合う力もたくさん描かれていると思います」と作品をアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
「single mom 優しい家族。 a sweet family」は全国で順次公開。
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- 「single mom 優しい家族。 a sweet family」予告編
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