アメリカのドキュメンタリー映画「Vaxxed: From Cover-Up to Catastrophe」が、「MMRワクチン告発」の邦題で公開される。
本作の監督を務めたのは、生物医学研究者のアンドリュー・ウェイクフィールド。彼は、米国疾病対策センター(CDC)が新三種混合(MMR)ワクチンと自閉症の関連性を示すデータを隠蔽しているという内部告発を受けた生物学者ブライアン・フッカーに協力し、調査を行っていく。
トライベッカ映画祭2016でオフィシャルセレクションに選ばれながら、上映が差し止められた本作。同映画祭の創設者の1人である俳優
また、ウェイクフィールドは「私は私自身がメディアになり、伝える側になろうと決めました。そして、一番のメディアとは映画を撮ることでした。この映画の私たちの目標は、この複雑で高度な不正を、自閉症の影響を受けた普通の家族の悲劇を交えて紡ぎ出し、伝えることでした。この映画は、暗くて不快な真実を明らかにするものです。しかし、無視することはできない真実です」と述べている。なおウェイクフィールドが1998年に発表したMMRワクチンと自閉症に関する論文は、問題点の指摘を受け、2010年に撤回された。これによりウェイクフィールドは医師免許を剥奪されている。
「MMRワクチン告発」は11月17日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー。
※記事初出時より、トライベッカ映画祭についての記載と監督に関する説明を加筆しました。
※本作の上映中止が2018年11月7日に配給会社より発表されました。
アンドリュー・ウェイクフィールド コメント
私は過去20年間、問題が年々増す、自閉症の影響を受けている人々の苦しみを見続けなければなりませんでした。自閉症についての新たな理解、新しい効果的な治療、そして予防の方法の探求などを希望とともに始めましたが、それは医学や医学者を潰すメディアの悪用により、絶望へと転じました。それから20年、100万人もの子供たちが新たに自閉症になったあとに、CDCのウィリアム・トンプソン博士が内部告発者として真実を伝えることを決断したことに、私は再び希望を見いだしました。数年前、私は私自身がメディアになり、伝える側になろうと決めました。そして、一番のメディアとは映画を撮ることでした。この映画の私たちの目標は、この複雑で高度な不正を、自閉症の影響を受けた普通の家族の悲劇を交えて紡ぎ出し、伝えることでした。この映画は、暗くて不快な真実を明らかにするものです。しかし、無視することはできない真実です。
2016年3月
ロバート・デ・ニーロの映画作品
リンク
- 「MMRワクチン告発」オフィシャルサイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
発達障害ニュース @PDDNews
MMRワクチンと自閉症の関連性探るドキュメンタリー公開
https://t.co/ZJzGaPU3Ac