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吉田、山下、松江の3人は同世代の映像作家であり旧知の仲。また3人とも「愛しのアイリーン」の原作者であるマンガ家・新井英樹のファンということで、山下は本作の企画を耳にした際のことを「マジか……と驚きましたね。あの登場人物は誰が演じるのか? 誰一人として想像できなかった」と振り返る。
本作のお気に入りのシーンについて、山下は「アイリーンと岩男のキスシーンはやっぱりキュンときますよね。アイリーンにやられました。パチンコ屋の店員役で出ていたお笑い芸人の古賀シュウさんも新井ワールドにハマっていました(笑)」とキャスト陣を称賛する。松江は「塩崎役の伊勢谷友介さんが素晴らしかったです。自分の中の道徳観や正義感はあるが、世間から見たらはみ出し者、という新井先生の描くキャラクターに伊勢谷さんがこんなにハマるとは」とその魅力を伝えた。
また原作と映画の終わり方の違いについて、山下から「あのラストの印象は新井先生のものじゃないと思った」と指摘が。吉田は「実はマンガ通りのラストを撮ったんだけど、映像にすると説明に終始してしまっている印象で。クランクアップの2日前に今のラストシーンを決めました」と明かし、「原作を読んでいない人も読んでほしいという気持ちもあって。ラストが違うって言えば、原作も読みたくなるでしょ。マンガはすごく気持ちいい終わり方をしているから読んでほしい」とアピール。そして最近の新井作品も相変わらず時代の先を行っていると言及し、「『アイリーン』では連載時から(映画化まで)約20年かかっていて。今の新井先生の連載マンガを映画化するには40年はかかる(笑)」と冗談交じりに話して3人で爆笑した。
「愛しのアイリーン」は全国で上映中。
※吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記
※「愛しのアイリーン」はR15+指定作品
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- 「愛しのアイリーン」公式サイト
- 「愛しのアイリーン」予告編
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