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川村元気による同名小説を実写化した本作。失踪した兄が残した借金の返済に追われる主人公・一男が、3億円の宝くじに当選したことをきっかけに物語が展開していく。佐藤が一男を演じ、高橋が一男の友人・九十九に扮した。
本作の見どころについて佐藤は「大友組と言えば、出演者がスパークするチャンスが多いところだと思います」と述べ「作品を見てびっくりしたんですが、今回“怪演”されている方がすごく多い。普通1つの映画に1人なんですよ、その点を観てほしいですね」と苦笑交じりに語る。司会者から怪演していた人物は誰かと問われると、佐藤は意味深な笑みを浮かべている藤原、沢尻、北村を見やった。続けて、友人・九十九を演じた高橋に向けて「ここも怪演してらっしゃるんですよ。もし僕が九十九を演じろと言われたら『すみません』と言ってしまうぐらい難しいキャラクター。でもひょうひょうとした顔で成立させてましたね」と賛辞を贈る。高橋は「健くんにここまで言ってもらえるなんて……」と感動した様子だった。
逆に、本作での佐藤の演技についてコメントを求められた高橋は「本当に、滑稽ですよ。今まで観たことない健くんを皆さんに観ていただけると思います。こんな華のある人が、すごく可愛らしく困っています」と述べる。すると隣の佐藤は「ダサ面白い、がテーマでした」と演技プランを明かし「こいつどうしようもないな、と見守ってもらえたら」と語った。一男の妻・万左子を演じた黒木も「ダサ面白かったですね」と同意すると、佐藤は「“妻”に言われるとちょっとショック……」とこぼす。黒木が笑いながら「(佐藤と)一緒にいるシーンは、ほぼつらそうなんです。幸せなシーンは回想ぐらいだったので、そこは『ああ、幸せだなあ』って」と述べると観客から笑い声が起きた。
ここで登壇者たちに「最近起きたラッキーなこととアンラッキーなことは?」という質問が。九十九の元同僚・十和子役の沢尻が「なんでしょうね……」と考えを巡らせていると、佐藤は「その顔で生まれてきたことって言えばいいんじゃない?」と茶々を入れる。沢尻は苦笑しながら「うまいね、ありがと」と述べながら「あんまり気にして生きてないですね。実はいろいろラッキー、アンラッキーがあるんでしょうけど」と語った。九十九の元同僚・百瀬を演じた北村は、出し抜けに「僕、財布拾ったんですよ」と切り出し会場をざわつかせる。そして「でも自分の財布だったんです。お!と思って拾ったら、自分ので。落として1日ぐらい経ってたんですけど、中身も無事だったので超ラッキーでした」と笑顔を見せた。
ここでマスコミ向けのフォトセッションが行われ、佐藤と高橋の顔が印刷された紙幣風の紙が舞う中、登壇者は観客をバックに撮影に応じる。途中、登壇者らが観客とともに“自撮り”を行う一幕も。最後に佐藤は「きっとこの映画は皆さんが持ち帰って、『自分が3億円手に入れたらどうするんだろう?』ということをぐるぐる考えてもらうものだと思います。僕は一度もしっくりくる答えを見つけることができなかったんですが、映画の中で最後に一男が出した答えが大好きです」と語り、会場をあとにした。
「億男」は10月19日に全国で公開される。
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