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三上延の小説を原作とした「ビブリア古書堂の事件手帖」は、驚くべき本の知識と優れた洞察力を持つビブリア古書堂店主・篠川栞子と、過去の体験が原因で本を読むことができなくなった青年・五浦大輔が古書にまつわる謎と秘密を解き明かしていくミステリー。栞子を演じた黒木は「古書は昔の持ち主から時代を超えてつながっていく。そういうことを感じられる作品です。ぜひ鎌倉の風を感じながら、大輔やみんなの気持ちに触れていただけたら」と呼びかけた。
夏帆と東出は本作にて、過去パートに出演している。撮影中は現代パート組と接点がなかったようで、黒木は「一度ホテルで『前から大きい人が来る!』と思ったら東出さんだったことが(笑)。それくらいです」と回想。完成した作品の過去パートについて感想を尋ねられると「本当に素敵すぎて。純文学のようなお二方。小説を読んでるというか、まるで小説を観ているかのような」とうっとりした表情で伝えた。すると野村も同調して「映画を観ているときに『あれ? 実はこっち(過去パート)がメインなのでは?』と思うくらい見入ってしまいました。昭和の似合うお二人で。褒めてるのか褒めてないのかわかりませんが(笑)」と褒めたたえる。
一方で黒木、野村、成田が登場する現代パートについて聞かれると、夏帆は「1歩間違えたらキャラクターになってしまいそうな役を、皆さん1人の人間として演じられていたと思います」とこちらも手放しで絶賛。もともと原作が好きだったという東出も「本当に『ビブリア古書堂』が実写化された!と思ってうれしかったです」と大満足の様子で語った。
成田は「大好きなカットがあるんです。音がなくなる瞬間……あのワンカットを観るためだけでも1800円払う価値があります!」と力説していたが、舞台挨拶の中盤で尋常じゃない汗をかいていることを共演者たちに指摘され「人前に出るのがひさびさなので緊張しちゃって……」とハンカチで顔を押さえる場面も。“本の知識なら誰にも負けない”という栞子の長所にちなんだ「これだけは誰にも負けないものは?」というテーマでは、なかなか答えが思いつかない共演者たちをさしおき、成田は「汗の量です!」と堂々と回答して笑いを誘った。
本日の舞台挨拶は上映前に行われたもの。三島はこれから鑑賞する観客に向けて「誰かや何かを強く思う心は自分の人生の中では届かないこともあります。そして、もしかしたら自分が死んだあとに違う形で誰かに影響を与えることがあるかもしれません。そんな奇跡の瞬間をこの映画の中で見つけてもらえたら幸せです」と語りかけた。
「ビブリア古書堂の事件手帖」は11月1日より全国でロードショー。
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黒木華の映画作品
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- 映画「ビブリア古書堂の事件手帖」公式サイト
- 「ビブリア古書堂の事件手帖」予告編
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