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新井による同名マンガを「ヒメアノ~ル」「犬猿」の吉田が映画化した本作。42歳まで恋愛を知らずに生きてきた主人公・宍戸岩男が、フィリピン人の女性アイリーンと国際結婚したことから物語が展開していく。
大きな拍手に包まれて登場した登壇者たち。伊勢谷は「朝イチで観るにはすごい映画ですよね」と笑い、吉田は会場を見渡し「ピュアそうな方もいるし、かわいい方もいるから心配。トラウマになって帰る方もいると思います」と笑みを浮かべる。すでに7、8回観ているという新井は「(本作を)孫を見てる感じで猫かわいがりしてるので、悪く言われると悲しくなる。観てる人や読む人が圧倒されたというのが目指すべきところだと自分は思っているんですが、この映画はそれをクリアしている。本当に素晴らしい出来だと思います。食らって帰ってください」と挨拶した。
司会者に周りからの反応を聞かれた安田は「ハマる方はハマって、駄目な方は駄目みたいです。自分の演技についてより、作品の話が多いですね。作品がいいということは出演者がいいということです! 作品を評価してくださることが我々にとって何よりうれしい」と話す。木野は本作の反応について「『大丈夫?』って言われます。最近は優しいお母さんとかおばあさんの役が多かったので驚かれています」と明かし、「監督に鬼になれと言われれば必死で鬼になっていましたね。観た人たちは本当に怖かったと思います」と笑顔で語った。
「例に漏れずいい感じの役ではないですね(笑)」と自身の役について述べる伊勢谷は「現場では安田さんとナッツの熱にほだされた。芝居合戦というか高め合うような映画らしい現場で楽しかったです。緊張したと同時にいい影響を受けました」と振り返る。そして「安田さんは朝、超テンション低いですけどね。タンクトップにひげ面のひどい雰囲気で、すごい空気感で端っこにいるんですよ」と話すと、会場から笑いが起こる。すると突然、木野が安田の顔をまじまじと眺めながら「こうやって見るといい男ですね。横顔がすごくきれい。現場では全然そんなこと思わなかったけど」とポツリと述べ、さらに客席を沸かせた。
続いて、「愛なんて誰か見たことあるの?」という疑問を起点に原作が生まれたことから、それぞれが思う「愛の定義」を話すことに。安田は「愛……」と悩んだあげく、「見返りを求めないのが愛ですかね。すすきので停電がひどかったときに風俗店がお風呂を無料開放したのは無償の愛だなと思いました」と最近の地元・北海道での出来事を挙げる。「これ哲学だよね。私の愛は自分を愛してほしいだけのエゴだなって思う」と言う木野は、「ツルを演じてこんなに岩男を愛し続ける、こういう愛の形があるんだなと1つ経験しましたね。勉強になりました」と話した。
最後に吉田は「企画自体がだいぶやんちゃな企画。この映画にお客さんが入らないとこういう映画が今後作りづらくなっちゃうんですよ。だから……わかりますよね……?」といたずらっぽい笑みを浮かべる。そして「あと原作も読んでみてください。この話は監督が考えたんじゃないよ、おかしいのは(新井を見ながら)こっちの人だからねってわかって!」とアピール。公開を迎えたことが「終わっちゃうような気がして寂しい」という安田は「おやじが昨日室蘭で観てくれて。感想は『すごい映画』でした。息子の自分も同じことを考えたので俺のおやじだなと思いましたね」と笑い、イベントを締めくくった。
「愛しのアイリーン」は全国にて公開中。
※吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記
※「愛しのアイリーン」はR15+指定作品
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