中野量太が新作「長いお別れ」で認知症の父と家族の愛描く、中島京子の小説を映画化

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「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太が、中島京子の同名小説を原作とした「長いお別れ」で監督を務めることがわかった。

中野量太

中野量太

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中野が本作で描くのは、大切な人の顔や名前すらも忘れていく父と、その家族たちの7年間。認知症を患い“父”でも“夫”でもなくなっていく元中学校校長の昇平と、どんなときも家族に対して献身的な母・曜子、そして2人の娘たちの愛の物語を、優しさとユーモアたっぷりにつづっていく。

脚本は中野と大野敏哉が共同執筆する。初めて原作ものに挑む中野は「この本を読んだ時、オリジナル脚本へのこだわりを簡単に捨てられました。それくらい撮ってみたいと思えたし、僕の頭の中で面白くなる想像が、どんどん膨らみました」とコメント。「ずっと家族を映画で描いてきた僕の、また一歩進化した最高傑作を目指します」と意気込んでいる。また原作者の中島は「素晴らしい俳優さんたちが、どんなふうに演じてくださるのか、いまからとても楽しみにしています」と期待を寄せた。

本作は8月末にクランクインしており、9月いっぱいでクランクアップ予定。テレビ東京開局55周年記念作品として、2019年に公開予定だ。キャストは追って発表される。

中野量太 コメント

「長いお別れ」は、僕にとって初の原作を元にした映画になります。この本を読んだ時、オリジナル脚本へのこだわりを簡単に捨てられました。それくらい撮ってみたいと思えたし、僕の頭の中で面白くなる想像が、どんどん膨らみました。アルツハイマー型認知症を患った父を持つ家族の話なのに、何度も笑って、何度も優しい気持ちになって。僕が描きたい家族の映画がそこにありました。
納得の脚本に仕上がりました。そこに素晴らしい俳優陣が集まってくれました。認知症を扱った映画としては、今まで観たこともない作品になると思います。ずっと家族を映画で描いてきた僕の、また一歩進化した最高傑作を目指します。

中島京子 コメント

「長いお別れ」は、認知症を患った父親とその家族を描いた物語です。認知症と聞くと、年老いた親が壊れていってしまうと身構える方が多いと思うのですが、発症してからが長いこの病気と向き合う時間は、ただつらいだけの日々ではなく、涙もあれば笑いもあります。家族にとっての大事な「別れの時間」だと、私は思っています。映画の中で、素晴らしい俳優さんたちが、どんなふうに演じてくださるのか、いまからとても楽しみにしています。

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(c)2019『長いお別れ』製作委員会 (c)中島京子/文藝春秋

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椿原 敦一郎 @teamokuyama

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