「
「26歳の誕生日までに四段へ昇段できなければ退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により一度は夢を絶たれた主人公・晶司が、再びプロ棋士を目指すさまを描く本作。晶司が仲間たちとアパートで過ごすシーンについて聞かれた松田は「しょったん(晶司)が将棋を唯一忘れられる時間で。僕も普通に楽しんじゃいました」と淡々と撮影を振り返る。2002年に公開された「青い春」などでもタッグを組み、松田とは長い付き合いとなる豊田が「龍平、今日は一段とテンションが低いね」と指摘すると、松田は「私事ですが1時間しか寝てなくて……」と理由を語った。
晶司らとともにプロ棋士を目指す奨励会員・清又勝を演じた新井は役作りに関して「何もしてないです。観たらわかるんですけど、あまり出ていないんで」とズバッと話す。豊田に「お前CM(の撮影)行ってたからな」とツッコまれると、声を上げて笑った。加東大介役の早乙女は撮影中に扇子を使用したことを明かし、「監督が持たせてくれて。扇子は昔から持っていたのでなじみがあるんですよ。でも中学か高校生の子に『対局中にあまりパチパチしないほうがいいですよ』って注意されて」と笑いながら裏話を伝える。また豊田は小道具のこだわりについて「オープニングやクライマックスでは佐藤さんが羽生(善治)さんを倒したときの駒を使わせていただいて。本当にいい音が出ました」とコメントし、「佐藤名人には出演もオファーしたんですけど断られて」と吐露。佐藤は申し訳なさそうに「連盟の広報が断ってしまったみたいで。僕のところまで話が来なかったんです」とありのまま述べ、観客の笑いを誘った。
ここで“ひふみん”の愛称で親しまれる将棋棋士・加藤一二三がサプライズでステージに登場。加藤から花束を受け取った松田は、それまでの無表情とは打って変わって満面の笑みを浮かべる。加藤が「昨日は(瀬川との過去の)対局を振り返ってたんですけど、ゴール寸前で見事ながんばりを見せられまして。最近の瀬川さんの将棋を研究していても圧勝で勝っていて……」と予定時間をオーバーして将棋について熱弁すると、登壇者たちは思わずにんまり。瀬川は「(加藤は)伝説の先生なので、初めて対局したときは心が躍った覚えがあります」としみじみ振り返った。
最後の挨拶を求められた松田は「将棋愛にあふれたカッコいい映画になったと思います。温かい気持ちで帰っていただけたらうれしいです」とメッセージを送る。豊田は「原作を読んで、人との出会いが自分の人生を作っていると気付きました。将棋を知らない人も楽しめる映画になっています」と作品をアピールした。
「泣き虫しょったんの奇跡」は9月7日より全国でロードショー。
関連記事
松田龍平の映画作品
関連商品
リンク
- 「泣き虫しょったんの奇跡」公式サイト
- 「泣き虫しょったんの奇跡」 (@shottannmovie) | Twitter
- 「泣き虫しょったんの奇跡」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ADONIS A @adonis__a
松田龍平が加藤一二三からの花束に笑顔、「泣き虫しょったんの奇跡」試写会開催(写真25枚) - 映画ナタリー https://t.co/QUDSujhLUv