第40回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)のラインナップ発表記者会見が本日8月8日に東京・国立映画アーカイブにて行われ、
PFFは“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに1977年から始まった映画祭。コンペティションのPFFアワードは、石井岳龍、黒沢清、園子温、熊切和嘉、白石晃士、タナダユキ、内田けんじ、石井裕也ら多数の映画監督を輩出してきた。
会見では、まずPFFディレクターの荒木啓子がPFFアワード2018入選作品を発表。応募数529本の中から18作品が選出され、最短7分、最長で110分の作品がラインナップに並んだ。グランプリなどの各賞は9月20日の表彰式にて発表される。
PFFアワード2018の最終審査員である佐藤は、モノクロ作品「寮内厳粛」でPFFアワード1994のグランプリを獲得した。佐藤は「先日この作品を観直して。作ったときのことは忘れてたんですが、『この感じ好きだな』という感覚は今でも同じだなって思いました」と振り返る。「僕は日常を切り取ったような作品から、エンタテインメントを主軸にした作品へ移っていきましたが、心の中ではどちらも同じ気分で撮っていて。ジャンルの分けへだてなく映画を楽しんでいるので、そういった観点から素晴らしい作品を見出していきたいなと思います」とPFFアワードへの期待を寄せた。
続いて、同映画祭の企画「PFFスペシャル講座『映画のコツ』」にて、「羊の木」などの脚本を手がけた香川まさひとの監督作を紹介する吉田が、企画の概要を説明。香川を説得してこの企画にこぎつけたと話す吉田は「最終的には僕の説得ではなく、(香川の)奥さんの一言で実現したんですけどね(笑)」と打ち明ける。参考上映作品である「青春」を当時のPFFで観たことを明かすと「衝撃を受けて、それで僕も映画を作り始めました。『青春』は3分くらいの映画なので、いかにこの映画がすごいか人に口頭で説明してたんです。でも、映画を観る機会があるなら話が早いのになって思っていたんですよ」と今回の上映への喜びを語った。同企画では、吉田、香川に加え、香川作品に多く出演している気象予報士・
最後に、5月23日に79歳で死去した撮影監督
第40回PFFは9月8日から22日まで東京・国立映画アーカイブで開催。前売り券は8月18日より、チケットぴあにて販売される。
第40回ぴあフィルムフェスティバル
2018年9月8日(土)~22日(土)東京都 国立映画アーカイブ
※月曜休館
PFFアワード2018入選作品
池添俊「愛讃讃」
池田昌平「川と自転車」
芦澤麻有子「貴美子のまち」
高階匠「Good bye, Eric!」
胡旭トウ「山河の子」
松本剛「シアノス」
道本咲希「19歳」
石井達也「すばらしき世界」
今津良樹「モフモフィクション」
PFFスペシャル講座「映画のコツ」
吉田大八プレゼンツ「香川まさひとの世界」
<登壇者>
<参考上映作品>
「青春」
「バスクリンナイト」
「くだらない人生」
原恵一監督と橋口亮輔監督が映画の神髄を探る「天才・木下惠介は知っている その2」
<登壇者>
<参考上映作品>
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TVディレクター 稲垣哲也+佐々木健一による「本当にみたいテレビ番組創作術」
<登壇者>
稲垣哲也 / 佐々木健一
<参考上映作品>
「たけし誕生~オイラの師匠と浅草~」
女も男もカッコいい!今こそアルドリッチ
<上映作品>
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追悼 たむらまさきを語り尽くす
じっくり語ろう、たむらさんのこと。青山真治+仙頭武則
<登壇者>
<参考上映作品>
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挑戦者たちよ!柳町光男と田村正毅に空族が迫る
<登壇者>
<参考上映作品>
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山中瑶子監督が諏訪敦彦監督に聞く、たむらさんのこと
<登壇者>
<参考上映作品>
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※胡旭トウのトウは丹にさんづくりが正式表記
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佐藤信介、青山真治、吉田大八がPFFラインナップ発表会に出席、多彩な企画を語る(写真33枚) https://t.co/K2Ao7su0eU https://t.co/W90wgpOmo2