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監督や俳優の養成学校・ENBUゼミナールによるシネマプロジェクト第7弾として約300万円の制作費で作られた本作。廃墟でゾンビ映画を撮影する一行の姿が描かれる。公開5週目にして興行通信社の発表するミニシアターランキングで週末動員数1位を獲得。6週目を迎えた7月28日、29日でも首位を維持した。最初は2館という小規模公開だったものの、徐々に人気に火が付き、今では全国124館での拡大公開が決まっている。全国9館で上映されていた8月2日時点での累計動員数は、6万7000人を突破した。
約500席のチケットがおよそ3分で完売したこの日のイベント。上映終了後、スタンディングオベーションの中プロデューサーの市橋浩治が監督やキャストを呼び込むと、客席に点在していたゲスト陣が立ち上がり壇上へ。このサプライズに観客はどよめくも、再び万雷の拍手を送る。舞台挨拶には6人のほか、
満面の笑みを浮かべる上田は「1年前に撮影してたとき、まさかTOHOシネマズの大スクリーンにみんなの顔がこんなに大きく映る日が来るとは思いませんでした」とコメント。「いたるところで『想像していませんでした』としゃべっているんですが、どこかで映画の力を信じていたところがあって……」と本作が巻き起こしているヒットに言及しながら声を詰まらせる。観客からの拍手に支えられながら、上田は「たった2館からここまで広がって本当に奇跡だなと。こんな映画を僕は知りません! 本当にありがとうございました」と喜びを噛み締める。その後、登壇者1人ひとりが感謝や本作に対する思いを述べ、また劇中の決めゼリフなどを披露し会場を沸かせた。晴美役のしゅはまが「ポンッ!」を決める一幕も。
イベントでは観客からの質問にゲスト陣が答えるティーチインも実施。マイクランナーを務めたのは、劇中でも走り回っていた浅森だ。質問者には登壇者全員のサイン入りTシャツがプレゼントされた。「ワンカットの映画を撮り直したいとは思うか?」という質問に、上田は「思いません!」とキッパリ。「レンズに血が飛んだり、本当にアドリブでつないだり。2度と撮れない部分がたくさんある。それを超えられる自信はないですね(笑)」と語った。最後に上田は「これから何があってもこの日の夜が僕たちの背中を押してくれます。本当に映画が好きでよかった。映画っていいなあ」と挨拶。すると客席から赤ん坊の泣き声が。上田は「僕の息子が泣きましたね。いいタイミングで泣くなあ。息子も『そうだ!』って言ってます(笑)」と締めくくる。観客は再びスタンディングオベーションで登壇者たちを見送り、イベントは幕を閉じた。
「カメラを止めるな!」の上映劇場は、公式サイトで確認してほしい。
※山崎俊太郎の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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