「愛しのアイリーン」安田顕が初めてのバージンロードで祝福受け「感無量」

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愛しのアイリーン」の完成披露“宴”試写会が本日8月1日に東京・有楽町朝日ホールで行われ、キャストの安田顕ナッツ・シトイ木野花、監督の吉田恵輔、原作者の新井英樹が登壇した。

左からナッツ・シトイ、安田顕。

左からナッツ・シトイ、安田顕。

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ナッツ・シトイ(右)の手を取る安田顕(左)。

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新井による同名マンガを吉田が映画化した本作は、42歳まで恋愛を知らずに生きてきた主人公・岩男が、フィリピン人の女性アイリーンと国際結婚したことから始まる物語。岩男を安田、ヒロインのアイリーンをオーディションで選出されたシトイが演じる。

左から見つめ合うナッツ・シトイ、安田顕。

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結婚式をイメージした衣装に身を包んだ安田とシトイが、「結婚行進曲」に合わせて客席をゆっくり歩いてステージに向かうと、観客はフラワーシャワーを浴びせながら「おめでとう!」と次々に祝福の声をかける。本物の新郎さながらの満足気な表情を見せる安田は「マイワイフ」と口パクで伝えると観客に何度もお辞儀し、シトイへキスのまねをしながらステージに進んだ。

安田顕

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ステージに上がると「結婚式してないから初めてバージンロードを歩いた。感無量でございます。どうもありがとうございます」と挨拶した安田は1人ステージを去っていこうとボケたあと、「どんどんと体が火照ってまいります。これがホットフラッシュでしょうか……」とコメントし、客席をさっそく盛り上げる。ウェディングベールを被ったシトイは日本語で「アイリーン役のナッツです。日本に来られてうれしいです。楽しんでください」と挨拶し、英語で「とても緊張して興奮しています。世界で一番素敵な男性が隣にいるからです」とはにかむ。

左から吉田恵輔、新井英樹、安田顕。

左から吉田恵輔、新井英樹、安田顕。[拡大]

吉田は「皆さん先ほどは笑顔でしたけど、さわやかな恋愛映画を期待してたらごめんなさい。全然そういう映画じゃないんで! 観終わったときの表情が不安です」と牽制し、「10年くらい前にデビューしたときからずっとやりたいといろんなプロデューサーに打診していたんですが、難しいと言われ続けてやっと作ることができました。なぜできなかったかは映画を観ればすぐわかると思います。けっこう飛んでます。できあがりに関しては自画自賛です」と自信を見せる。「映画を応援したいと思ってやってきた。傑作です」と話す新井は本作が初の映画化作品となることについて、「まさか自分の描いた中でも一番下品でゲスなマンガが最初に映画化されると思ってなくて。監督と自分は非常に照れと恥じらいがあるので、嫌なシーンの連続かもしれないけどすごく品があります」とアピールする。そして、「すでに5、6回くらい観てるけど毎回ボロ泣き。かなりロマンチックなシーンがあるんで安田さんファンは期待していいと思います」と続けた。

木野花

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岩男を溺愛する母・ツルを演じた木野は「最初に原作を読んだとき、これ人間ができるのかなと思いました。私も安田さんも原作と造形が似てないので見え方より中身ってことかなと。私の中に何かがあるからツル役でキャスティングしてくれたんだって思って、何かを信じてぶつかっていきました」と述懐し、「体も心も壊れるんじゃないかと覚悟したので、ジムに通いました」と明かす。それを聞いた吉田が「見た目を重視するより観終わったあとに何が残るかが大事。お二人にはゆがんだ部分や熱量がある」とキャスティングの理由を説明すると、安田は「褒めてるようだけど、監督がおっしゃってるのは我々2人がゆがんでるってこと!」と強調し、観客を笑わせた。

日本語が書かれたカンペを持って笑顔を見せるナッツ・シトイ。

日本語が書かれたカンペを持って笑顔を見せるナッツ・シトイ。[拡大]

安田は本作を鑑賞した感想を「吉田監督にもナッツと木野さんの演技にも心の底から脱帽しましたし、自分が歩む道の中に楔を打ってくれた作品だと思います」と述べ、「今このタイミングで40代でよかったなと思います。自分以外の人が岩男役をやっていたら嫉妬すると思う」と吐露。「現場では“げすだけん”を演じているのに、“やすだけん”に戻ってしまうような気がして。マネージャーが来てくれても、ありがたいけど俺の視界から消えてくれとお願いした。それくらいしないと吉田監督の熱量に応えられないんじゃないかと思った」と振り返る安田を、シトイは「現場では集中力がすごくてプロの姿勢を学ぶことが多く、紳士的でした。そして顔がとても素敵でした」と笑顔で語る。

「愛しのアイリーン」の完成披露“宴”試写会の様子。

「愛しのアイリーン」の完成披露“宴”試写会の様子。[拡大]

最後に安田は「僕も監督もどちらもイニシャルが“KY”ということでKYコンビがお届けする作品でございます」と笑わせ、「褒めてほしいわけじゃないです。肯定も否定もすべてあるべきだと思います。感じたことを発信してもらえたらそれだけでいいです」とメッセージを伝えた。

伊勢谷友介、河井青葉、ディオンヌ・モンサント、福士誠治、品川徹、田中要次も出演する「愛しのアイリーン」は、9月14日より東京・TOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー。

※吉田恵輔の吉は土に口が正式表記
※「愛しのアイリーン」はR15+指定作品

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(c)2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ

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