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水野美波による少女マンガをもとにした本作は、佐野演じるなっちゃん、中川大志演じるまっつん、高杉真宙演じるつよぽん、横浜流星演じる恵ちゃんの友情と恋を描く青春ストーリー。
本イベントでは、ボックスからお題の書かれた紙を引きながらトークが展開された。“当たり”が入っていると聞いた佐野は「なるべくそれを当てたいです」と期待を込めるが、1つ目に引いた紙は当たりではなく、通常のお題「飯塚組の〇〇が最高でした」。「あー……」と少し残念そうな顔をしながら、佐野は「空気感と、セッションしている感じですかね。何よりも現場に行くのが楽しみになる。撮影は1カ月で終わってしまいましたが、2カ月、3カ月あればいいなって思ってました。お芝居の楽しさもわかってきて、やることが自分の快感にもなりました」と回答した。
2つ目の紙を引いた途端、佐野は「あっ、当たりです!」と笑顔に。そして佐野が初めて飯塚組に参加した2014年放送のドラマ「GTO」の集合写真が、スクリーンに投影される。EXILE AKIRAや菊池風磨ら共演者の顔が並ぶ写真を見て、佐野は「あ、片ちゃん(片寄涼太)」「あれは伊藤沙莉、僕のマブダチです」と紹介していく。飯塚は、同作で佐野演じる宇佐美太一がマラソン大会のあとに号泣するシーンを回想し「テストで玲於は、俺たちが熱くなるくらいの芝居をしてくれた。でも本番、テストを超えることができなくて。『次はテストがベストじゃなくなるようにできるといいね』と話したんです。それが『虹色デイズ』にも生きた」とコメント。それを受け佐野は「あのシーン、悔しい思いをしたのでめっちゃ覚えてます。それと監督に『悔しくて泣くなよ』って言われたのは覚えてます」と返す。また当時との違いを聞かれた佐野は「当時は18歳くらいでしたが、『虹色デイズ』では自分が成人したこともあって、等身大というよりは“高校生を演じる”ことが必要でした。だからより本格的にお芝居をやっている感覚がありました」としみじみ語った。
続いては、「実は『虹色デイズ』で初めて〇〇しました」というお題が。佐野は撮影の合間に、高杉に薦められたゲームを買いに行ったと告白し「僕だったら買ってくれると思ったのか、真宙にすっごく薦められて。『玲於くんあのゲームはホント面白いんですよ、いやー誰かと一緒にやりたいんですよね、でもいつも家で1人でやってるんですよね』って……これ買えってことじゃん!」と笑う。またロケ地・栃木県のゲーム店に買いに行ったときのことを「探しているときの僕が怪しかったのか、店員さんに声をかけられたんですが、途中で気付かれて『あれ? 佐野さんですよね?』『佐野です』『こんなところで何してるんですか?』『あの、ゲームを……買いたくて……』って(笑)。裏から新品を出してくれました」と振り返った。
ここで佐野が「友達が来てるんです」と言って、実は客席最前列に座っていた、クラスメイト・千葉ちゃん役の坂東を紹介。観客にバレないようマスコミになりすましていた坂東のことを、佐野は「この人、ずっと小芝居してるんですよ! やたら資料を見たりして」といじる。観客に一番苦労したシーンを聞かれた坂東は、本編未収録のシーンについて「ゴミ箱からゴミを取る場面で緊張していて、本当は右利きなのに左手で取っちゃったんです。つなぎを考えると次のカットも左で取らないといけないのに、どうしても利き手の右が出ちゃって」と恥ずかしそうに告白。また佐野は、自転車で転んだなっちゃんが水たまりに突っ込むシーンを挙げ「僕の毛質上、水に浸かってから起きると前髪が真ん中に寄るんです。何回やっても稲中(『行け!稲中卓球部』)の井沢になっちゃうっていう(笑)」と話して笑いを起こした。
最後に佐野は「青春という一瞬を、2時間でふんだんに表現しています。自分にとってもターニングポイントとなる映画なので、引き続き皆さんに愛していただけたら」と挨拶し、イベントを締めくくった。
「虹色デイズ」は全国で上映中。
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椿原 敦一郎 @teamokuyama
「虹色デイズ」佐野玲於、現場での苦労は「何回やっても稲中の井沢になっちゃう」(写真33枚) - 映画ナタリー https://t.co/1avgOS7d20