施設、団体、制度などあらゆるものを題材としてきたワイズマンが本作で対象としたのは、米ニューヨークのクイーンズにあるジャクソンハイツ地区。167もの言語が飛び交う同地区には、中南米の各国に加え、パキスタン、バングラデシュ、インド、タイ、ネパール、チベットといった国々のコミュニティが存在する。ワイズマンは教会、モスク、シナゴーグ、レストラン、コインランドリーや地域ボランティア、セクシャルマイノリティ、不法滞在者、再開発にさらされる商店主たちなどあらゆる場所や人にカメラを向けた。
本作は第81回ニューヨーク映画批評家協会賞でノンフィクション映画賞を受賞。日本国内では第28回東京国際映画祭にて上映された。なおワイズマンは本作を発表した翌年、アカデミー賞名誉賞を授与されている。
「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」は、東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー。
関連記事
フレデリック・ワイズマンの映画作品
関連商品
リンク
- 「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」公式サイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
はこ @hakotohko
うおっとフレデリック・ワイズマンの新作が10月にシアター・イメージフォーラムで。アメリカ「観察」ものだ。 https://t.co/YuYW8eDV2m