樹木希林が米NYのジャパン・カッツ授賞式で「本当は次の世の支度をしなければ」

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第12回JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ!で、国際的に活躍する日本人監督や俳優に授与される「Cut Above Award for Outstanding Performance in Film」を受賞した樹木希林が、アメリカ現地時間7月26日に授賞式に出席した。

樹木希林 (c)Mike Nogami/Japan Society

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「モリのいる場所」ポスタービジュアル (c)2017「モリのいる場所」製作委員会

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米ニューヨークで2007年から毎年開催されている同映画祭は、日本映画を海外に紹介することを目的としたもの。樹木は山崎努と夫婦を演じた沖田修一監督作「モリのいる場所」で同賞を獲得した。受賞理由として映画祭側は「彼女特有の茶目っ気と人々を魅了する演技。観客に人間の本質の深みを感じさせながら、完璧なコメディのタイミングも披露してくれる」とコメントしている。

「モリのいる場所」 (c)2017「モリのいる場所」製作委員会

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「モリのいる場所」 (c)2017「モリのいる場所」製作委員会

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授賞式にて樹木は「75歳というのは日本では後期高齢者です。本当は次の世の支度をしなければいけないはずなのに、このような賞をいただき、またこんな重いトロフィーをいただきどうすればいいのかわかりません。人間というのは面白いもので、褒められるのはいつでもうれしいですね」と喜びを語った。

樹木希林 (c)Mike Nogami/Japan Society

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映画の上映後には質疑応答も。若手監督との仕事について問われると「相手が変われば、その都度違うと思います」と樹木。そして「人間を描こうとする監督とのお仕事は、新しい出会いがあったなと思いますね。でも最近は人間に興味を持つ作り手が少ない気がする。技術とか映像とか。映画がそうなっていくと、あまり好きになれない。でも次の世代の人に期待をしてます」と述べた。

「モリのいる場所」は全国で公開中。

※山崎努の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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