東京・新宿シネマカリテで開催される「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018(カリコレ2018)」にて、8月11日と22日に上映される「
「歯まん」は“生と性と愛”をテーマにしたダークファンタジー。初めてのセックス中に肉体が変化し、局部を食いちぎる形で恋人を殺してしまった女子高生・遥香の姿が描かれる。馬場野々香(現:前枝野乃加)、小島祐輔、
YouTubeにて公開された予告編には、殺害してしまった恋人の血を浴びた遥香が映し出されている。彼女が山の中で、宇野演じる男に暴力を振るわれるシーンも切り取られた。
監督を務めた岡部哲也は「SEXすると相手を殺してしまう体質。これほどのコンプレックスを持った人はなかなかいないだろう。しかし、ヴァギナ・デンタータという伝承が世界各地に神話や伝説として残っていることを知り驚いた。映画の中で主人公が悩み、強く生きることによって、『自分のコンプレックスなど大した事ないな』と観る人の生きる希望になれば」とコメント。ヴァギナ・デンタータとはラテン語で歯が生えた女性器を意味する。映画を観た池松壮亮は「理不尽で無責任な世の中に対し、歯まんという誰とも共有できない危うさを抱えてなお生きていく主人公の姿が、その時代その時代にある普遍的なものに見えて心ざわつきました」とつづった。
なお「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」は7月14日から8月24日にかけて開催される。
※「歯まん」はR18+指定作品
岡部哲也 コメント
殺したいほど人を愛する。殺されても良いと思うほど人を愛する。命懸けでSEXする。そんな狂気のラブストーリー。
「
映画の中で主人公が悩み、強く生きることによって、「自分のコンプレックスなど大した事ないな」と観る人の生きる希望になれば。
馬場野々香 コメント
最初にお話をいただいたとき、初めての主演で尚且つ性を題材にした作品ということで「自分に出来るのか」という不安と葛藤がありました。ですが、実際に岡部監督とお会いしてこの作品への思いを聞き、一か八かぶつかってみようと。
愛と性、という人間にとって切り離すことのできないテーマを、ファンタジーとも言える設定の中でどれだけ生々しく生きられるかを考えました。
一つの愛の形を感じていただければと思います。
石井裕也 コメント
きっちり理不尽で横暴で、にも関わらず繊細でした。楽しめました。
池松壮亮 コメント
理不尽で無責任な世の中に対し、歯まんという誰とも共有できない危うさを抱えてなお生きていく主人公の姿が、その時代その時代にある普遍的なものに見えて心ざわつきました。映像から岡部さんの優しさを感じました。
塩田時敏(映画評論家)コメント
私は初めてのセックスで人を殺した……。愛は狂気、愛は凶器! 他者を究極まで愛する行為と、他者を極限まで辱しめる行為の表裏一体性を、猟奇的に問うた衝撃作は、ギドクの「メビウス」さえ想起する。愛する事は傷つける事。ヒロインはトラウマを乗り越えられるのか? 映画「ら」の監督でもある
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リンク
- 「歯まん」公式サイト
- 「歯まん」予告編
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セックス相手を殺してしまう体質の女子高生描く「歯まん」予告編(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/UieKp282hR