「パンク侍」石井岳龍、宮藤官九郎が町田康の称賛に感激「最高の褒め言葉」

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パンク侍、斬られて候」のティーチインイベントが本日7月15日に東京・渋谷TOEIにて行われ、脚本を担当した宮藤官九郎、監督の石井岳龍が登壇した。

「パンク侍、斬られて候」ティーチインイベントの様子。左から宮藤官九郎、石井岳龍。

「パンク侍、斬られて候」ティーチインイベントの様子。左から宮藤官九郎、石井岳龍。

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「パンク侍、斬られて候」ポスタービジュアル

「パンク侍、斬られて候」ポスタービジュアル[拡大]

町田康の同名小説を宮藤が脚色し石井が映像化した本作は、綾野剛演じる自称“超人的剣客”の掛十之進を主人公とする時代劇エンタテインメント。綾野のほか北川景子、染谷将太、東出昌大、浅野忠信、永瀬正敏、村上淳、若葉竜也、渋川清彦、國村隼らが出演している。

石井岳龍

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50年以上“斬られ役”を演じてきたことから「5万回斬られた男」の異名を持つ福本清三が出演したいきさつを観客に問われた石井は、「『仁義なき戦い 広島死闘篇』では北大路欣也さんに撃ち殺されるんですが、当時は金髪パンチパーマのリーゼントで、『この人本物だろうな』って思わされるものすごく印象的な役者さんだった。念願の東映京都での撮影だし出てもらえるかなと思ったら、喜んで出てくれた」と説明。「自らクーラーボックスとかを用意していて、準備万端。プロ中のプロで、俳優さんの鑑ですね」と称賛する。そして、東映京都撮影所を「映画を作る工場だからものすごく仕事がやりやすかった」と語った。

宮藤官九郎

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石井は「(本作を)訳わからないって言う人がいるんですけどどう思います? 訳わからないと思いながら書いてないですよね?」と宮藤に質問。宮藤は「自分の中で筋も通ってるので、訳わかって作ってます」と答え、「映画が訳わかるものだと思ったら大間違いですよね。なんで訳わからないって文句言うのかなって思いますけどね」と続けた。一方、石井は「与えられた予算や時間内で最高に面白いものを作って喜んでもらおうと思ってる。けれど、訳わからないと言われるのは狙い通りではある」と自身の思いを吐露した。

「パンク侍、斬られて候」ティーチインイベントの様子。左から宮藤官九郎、石井岳龍。

「パンク侍、斬られて候」ティーチインイベントの様子。左から宮藤官九郎、石井岳龍。[拡大]

どのキャラクターに一番感情移入しているかと観客から尋ねられた石井は「全員のキャラクターに感情移入してしまう」と述べ、宮藤は「(染谷将太演じる)幕暮が一番自分に近い。こういう生き方しがちだなって思いますね。都合が悪くなったら“ギャン!”て倒れたり」と笑顔でコメントした。石井は脚本について「この作品の脚本は宮藤くんがぴったりだと思った。ここは乗って書いているなというのを感じてうれしかった」と話し、「映画を観た町田くんもとても喜んでくれて最高に褒めてくれました。『僕らが死んでもこの作品は永遠に残るね』って」と明かす。宮藤も「最高の褒め言葉ですね」と喜び、石井は「生きているうちに褒められたいですよね!」と言ってイベントを締めくくった。

「パンク侍、斬られて候」は全国でロードショー中。

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(c)エイベックス通信放送

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