新海誠の監督作を手がけてきたコミックス・ウェーブ・フィルム制作の劇場アニメーション「
「詩季織々」は、中国の都市を舞台にした3本の短編からなる青春アンソロジー。北京で働く青年と故郷・湖南省の祖母の関係をテーマにしたイシャオシン監督作「陽だまりの朝食」、広州で助け合いながら暮らす姉妹の姿を追う
北米最大規模のアニメコンベンションである同イベントには2500人の観客が集まり、コミックス・ウェーブ・フィルム社長の川口典孝と竹内が出席。上映後のトークショーで日本と中国のコラボレーションについて尋ねられた川口が「日本と中国は隣の国なのに、文化がすごく違う。彼らの言う“普通”を共有するのに苦労しました」と語ると、竹内も同意しつつ「同じことを話しているのにイメージが異なるケースがありました。ただ、制作のハオライナーズはクリエイターサイドの方々でもあるので、お互いが納得し合いながら制作できました」と振り返る。続けて川口は「もともとは中国の方に喜んでもらいたくて作った物語だけど、今日は世界中のみんなに喜んでもらえてうれしいです」とコメントした。
作品ごとに中国の生活の概念“衣食住行”が割り振られている本作。“衣”をテーマにした「小さなファッションショー」について、竹内は「広州は、衣服などの貿易の中心かつ海外に開けた都市ですが、そこを舞台にすることで日本人の僕でも中国を描けるのでは、と思いました」と明かす。さらに「新海さんの影響を受けてきた僕ですが、その影響をどう見せないようにするかということに苦心しました。同じことをしても絶対に勝てないと思ったので」と続け、本作の主人公である姉妹について「かわいく描けていればいいのですが、皆さんどうですかね?」と客席へ問いかけると、大きな歓声が上がった。
最後に竹内は「ロスに来てみて、こういうところを舞台に新しいものにチャレンジするのも面白そうだなと思いました。また新作を監督することになったら応援していただけるとありがたいです」と呼びかけ、川口は「ここでは2年前にも『君の名は。』のワールドプレミアをさせてもらって、とても意味のある場所だと感じています。今日はたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます」と感謝を述べて締めくくった。
なお、本作のジャパンプレミアが7月17日に東京のシネ・リーブル池袋にて開催決定。監督のリ・ハオリンと竹内、キャストの坂泰斗、
「詩季織々」は8月4日より、東京・テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにてロードショー。
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- 「詩季織々」公式サイト
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- 「詩季織々」予告編
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