本日6月26日、「
本作はキム・コッピ演じるヒロイン、ソンの憧れる人物になりきり、名前すら捨て10年間彼女を見守り続けた男3人の恋の顛末を描くラブストーリー。池松は尾崎豊になりきる男に扮し、ブラッド・ピットになりきる男を満島、坂本龍馬になりきる男を大倉が演じた。
先日本作が上映された第21回上海国際映画祭での反応を司会者に聞かれると、池松は「映画を観た偉い人から『こんな映画を上映するな』って言われたみたいで。日本でも公開前に打ち切りにならないか心配ですね」とポツリ。松居は「『変態が過ぎる』って言われて。今日はこれから観ていただくんですが、恥ずかしいのと怖いのとわくわくという、いろんな感情が混ざっています」と思いを吐露する。
劇中の“尾崎”“ブラピ”“龍馬”はアパートの狭い一室で同居しているが、実際に人が住んでいるアパートを借りて撮影したという。満島は1年前の撮影を「暑くて臭かった。僕ら3人が歌ったり騒いだりあまりにもうるさいんで、撮影の日から下に住んでる老夫婦のおじいちゃんが散歩に行く回数が増えました。隣にはずっとチューハイを飲んでるおじさんがいました」と振り返る。池松は「ずっと袴をはいてる大倉さんがどんどん痩せていきました。消えてなくなっちゃっていくのかと思って」と述懐し、大倉は「脚本を読んだときのわけわかんないなという気持ちが最後まで払拭されないまま走り抜けました。池松くんと満島くんは僕より若いので、最初は仲間に入れないかなと思っていじけてたんですけど大丈夫でした」と述べた。
ソンのクズな彼氏を演じた高杉は役作りについて「『パチンコに行ってくれ』と言われましたね。何回か行って勝ったりしたんですけど、こうやってハマっていくんだなと思って怖くなりました。もう行ってないですけどね」と笑顔で語る。そのコメントを聞いた満島は高杉を見つめながら「天使だなあ。僕と並ぶと、天使と(旅行で現地を案内する)コーディネーターみたい!」とコメントして笑いを取り、「この映画の真宙くんはM心がある方にはたまらないですよ!」とプレゼンしていた。
松居いわく「観た人全員の感想が違って、否定的な意見もあるけれど、高校生は普通に興奮したりしている」という本作。「好きな子のリコーダーを舐めたい」という気持ちを思い出したという感想もあるという司会者の言葉をきっかけに、満島が高杉にリコーダーを舐めたことがあるか問いかける。高杉が「マンガとかで出てくるけど想像が付かない。気を引きたいから意地悪するくらいじゃないですか」と困った様子で話すと、満島は「僕は2本……」と打ち明け、客席をざわつかせる。YOUが「同時に!?」と聞くと、満島は「その子がリコーダーを変えたんですよ。白から黒に変わったんで行っとかないとって。だから一途ですよ!」とキッパリ。それを聞いた向井は「僕は舐めない派ですね。舐めない派ってなんだよ(笑)」と自分にツッコむ。「僕はそういう経験ないんですよね」という池松が「初めてもらったラブレターを持って帰るのが恥ずかしすぎて工事現場に投げました」とサラッと述べると、満島は「こっちのほうがおかしいでしょう!」と叫んだ。
最後に池松は「すごく乱暴で、破天荒で、狂っていて、つたない言葉しか持っていない。でもものすごく純粋な映画になったと思います。人生において何かに一生懸命になっていたり、愛している人がいたり、変化を望んでいる人に観ていただきたい。狂った純愛映画で、ヤバい人たちの『テラスハウス』みたいな映画です」とアピール。松居は「今日この世界に生まれてきたような純粋な気持ちで観てください」とメッセージを伝え、イベントを締めくくった。
「君が君で君だ」は7月7日より東京・新宿バルト9ほか全国で公開。
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