「
思い通りの生き方ができずにいる元アイドルの沙織と、自分が人間であり沙織の恋人だと思い込むロシアンブルーの猫・良男が、自分らしく生きる術を見つけていくさまを描く本作。沢尻エリカが沙織、吉沢亮が擬人化されたパートでの良男を演じた。
過去のパートでは沙織の所属していたアイドルグループ・サニーズに近付くテレビ局のプロデューサー・ササキ、現在のパートでは沙織が勤めるスーパーの社員・高橋という1人2役を演じている柿澤。“舞台の貴公子”という紹介に対して「舞台の貴公子、柿澤です。最近あまり言われないんですけど(笑)」とコメントし、観客の笑いを誘う。そして沢尻とのキスシーンについて「映像でのキスシーンは初めてで、相手は沢尻さんなので余計に緊張しました。でも、それがバレてしまうのも嫌なのでガッツリ行きました!」と明かす。
「サニーズはどんなコンセプトで作られたのか」という質問を受けた犬童は、「映画の時代設定は明確にしてはいませんが、90年代のアイドルや韓国のアイドルの映像を観ながら考えました」と吐露。「香瑠鼓さんに振り付けを頼もうと思っていたので、彼女がいっぱい仕事をしていた頃のアイドルでいこうと思いました。益田トッシュさんに作曲をお願いしたのは、普段やらない作曲家に依頼したときの感じを出したかった。ビジュアルの面も相談しながら作っていきました」と述懐した。サニーズのメンバーを演じた林田が、劇中のバラエティ番組で挑戦した熱湯風呂について「気合いを入れ過ぎたら転んじゃいました(笑)」と裏話を披露すると、犬童から沢尻も熱湯風呂に入りたがっていたというエピソードが暴露され、観客を驚かせる。
続いて、サニーズが自己紹介するときの挨拶について林田が「楽屋でみんなでふざけながら、それぞれの自己紹介を作ろうよという話になって、いろんなアイドルの自己紹介を調べて監督に発表してみたら、監督が乗り気になって採用してくれたんです!」と語る。犬童は「いざ見てみたらよくできていて、使うかどうかはわからなかったけどとりあえず撮っておいて、実際に本編でも使いました」と補足した。
ここで特別ゲストとして、劇中でサニーズが披露する楽曲「ロマンス交差点」の作曲を担当した益田トッシュが登場し、「サニーズは最高だったので、すごく楽しい経験でした」と挨拶する。そして沢尻の代わりに柿澤を加えたスペシャルバージョンで自己紹介が行われることに。全員で「We are サニーズ!」と声を上げ、会場を大いに盛り上げた。
最後に犬童は「観る人によって解釈が変わるように作っているところがあるので、ぜひこの映画の感想をいろんな人と話してほしい」と思いを伝え、イベントの幕を引いた。
「猫は抱くもの」は全国にて公開中。
関連記事
柿澤勇人の映画作品
リンク
- 「猫は抱くもの」公式サイト
- 「猫は抱くもの」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
映画ナタリー @eiga_natalie
「猫は抱くもの」柿澤勇人が劇中アイドルグループ・サニーズの自己紹介に挑戦 #猫は抱くもの #柿澤勇人 https://t.co/DbFxXxwgR1 https://t.co/27MADTYAge