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思い通りの生き方ができずにいる元アイドルの沙織と、自分が人間であり沙織の恋人だと思い込むロシアンブルーの猫・良男が、自分らしく生きる術を見つけていくさまを描く本作。沢尻が沙織、吉沢が擬人化されたパートでの良男を演じた。
「普段使わない脳や筋肉を使って、すごく楽しんで作った映画です」と本作を紹介した犬童。先日沢尻とともに参加した上海国際映画祭を振り返り「1200人のホールが満員になって、熱狂的に迎えてもらった。きっとみんな沢尻さんを迎えたんだと思うけど、僕は『この映画、いけるんじゃないか』と思ったんです」と手応えを語った。
夢をあきらめきれない女性・沙織を演じて、沢尻は「30代って仕事やプライベートで悩むことがたくさんある時期だと思う。それは職業を問わないので、共感できるところが多かったです」とコメント。そんな沢尻との共演を、吉沢は「飼い主とペットという関係を人間同士でやると、普通の恋人役よりも距離感が近いんです。猫役の僕から近付いていくことが多かったので、嫌がられたらどうしようという気持ちがあったんですが、沢尻さんが僕を見るとき完全に“ペットを見る目”でした(笑)。それくらい受け入れてくださって、僕は本当に甘えっぱなしでした」と回想した。
画家のゴッホを演じた峯田は、森の中の坂を沢尻と転がり落ちるシーンを述懐。スタントマンを使うはずが本人たちが演じることになった同シーンについて「坂の手前で止まるっていう約束で、2人で10回くらい練習してうまく行っていたんですけど、本番でね……」と、意図せず転んでしまったことを告白する。それを聞いた犬童は「あれ、転んでるのは峯田くんだけで、峯田くんが沢尻さんの手を引っ張ってるよね?」と暴露した。ゴッホの飼い猫・キイロ役のコムアイを、吉沢は「彼女は素が猫っぽい。動物的な感性を持っているので、2人でお芝居していて楽しかったです」と絶賛。コムアイは照れながら「私は同じことを2回できないんです。私がブンブン振り回したけど、吉沢さんにフォローしてもらいました」と感謝を述べた。
ここで明日6月24日に58歳の誕生日を迎える犬童を祝うため、ロシアンブルーの良男を模したケーキが登場。キャストと監督から誕生日の歌を贈られた犬童は「うれしいです。これを思い出に余生を過ごします」とコメントして笑いを起こす。今度は犬童から、座長を務めた沢尻へ手紙のサプライズプレゼントが。犬童は、沢尻の持つ“パワフルな女優力”を褒めるとともに「沢尻さんは猫というより、サバンナを駆け巡るチーターだなと思います。顔も小さいし(笑)。女性が生きにくい時代に、自分の見方で立つ姿に、きっと多くの女性たちが励まされるでしょう」という言葉を贈る。全文を聞いた沢尻は「ちょっと待って……」と感動で声を震わせながら「今回の現場はキャストもスタッフも、いいものを作ろうという思いでひとつだった。本当に、役者人生の中で大切な時間になりました」と感謝を述べた。
それを横で聞いていた峯田まで、なぜか感極まって「本当に、こんなに幸福な現場はないですよ。沢尻さんは主演女優なんだからもっと『私、女優だから』って(偉そうに)言ってもいいじゃない。でも『私は俳優部の一員です』っていう姿勢にすごく感動したんです。本当に出てよかった」と熱弁。ミュージシャン仲間であることから同意を求められたコムアイが「私、この現場が初めてなので……。ほかは違うんですか?」と言うと、爆笑が起こった。
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沢尻エリカの映画作品
リンク
- 「猫は抱くもの」公式サイト
- 「猫は抱くもの」予告編
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役者のときは作品にあわせたメイクだけど、ファッション誌とか広告とかのエリカさまはメイク濃くってほんとうにだいすき・・・ドラァグクイーンか!てぐらいの濃いやつかましてほしいの。それが似合うひといないもの。
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