作家・中村文則のデビュー作をもとにした映画「
「銃」は河原で思いがけず拳銃を拾った大学生の西川トオルが、次第にその魅力に取り憑かれていくさまを描くノワール。トオルを村上、彼と同じ大学に通うヨシカワユウコを広瀬が演じる。また
村上は「中村文則さんの第一子にして宝物のような“銃”を最高の形でみなさまに届ける事ができると思います」と、広瀬は「学生の時感じる孤独感やモヤモヤ。答えのない感情を繊細に描いている『銃』という作品に参加できたこと、とても嬉しく思います」とコメント。中村は「主人公のトオル役は天性のものがなければ難しい役ですが、村上さんは完璧で、他の役者の方達も、あまりにも見事で大変驚くことになりました」と映画を観たときの気持ちを明かす。
監督は「百円の恋」「嘘八百」の
「銃」は2018年秋に東京・テアトル新宿ほか全国にてロードショー。
※「銃」はR15+指定作品
村上虹郎 コメント
このたび映画「銃」の主演を務めさせていただきます。
監督と1ミリのズレもなく同調し築きあげた“私”役という存在を武組のみなさんに切り撮っていただきました。
奥山和由さんプロデュースのもと、中村文則さんの第一子にして宝物のような“銃”を最高の形でみなさまに届ける事ができると思います。ご期待ください。
広瀬アリス コメント
今回ヨシカワユウコという役を演じさせていただいて、作品の中では唯一救いの手を差し伸べるような、平和な空気を感じさせてくれる存在でした。
そうであるために、撮影の時は村上虹郎くんとはあまり会話をせず、2人の無言の空間をとても大事にしていました。学生の時感じる孤独感やモヤモヤ。答えのない感情を繊細に描いている「銃」という作品に参加できたこと、とても嬉しく思います。
武正晴 コメント
2017年夏、中村文則さんの原作が、僕たちスタッフ、キャストを熱狂の撮影現場へと導いてくれた。何よりも、村上虹郎の20歳の夏を撮れたのは、監督冥利に尽きます。原作者の中村さんと初めてお会いした時に「銃」を書いた青春時代についてお話ししてくれた。僕はこの映画を青春映画にしようと決意し、中村さんが「銃」を書いた西高島平を撮影場所と決め込んだ。
中村文則 コメント
拝見した時、「物凄い映画を観た」と思いました。
僕のデビュー作「銃」は、発表後16年近く経ってもずっと版を重ねている、とても大切な作品です。
奥山プロデューサーや武監督が、これ以上ない形で、この原作を見事な映画にしてくださいました。
主人公のトオル役は天性のものがなければ難しい役ですが、村上さんは完璧で、他の役者の方達も、あまりにも見事で大変驚くことになりました。原作者としても、一映画ファンとしても、この映画の誕生を大変嬉しく思っています。
奥山和由(プロデューサー)コメント
「いつかギラギラする日」「GONIN」から20年以上たち、やっと自分の分身と言える映画をプロデュースできました。村上虹郎はまさに100年に一人の天才。監督の武さんは100年に一人の努力家。そこにこの原作、傑作にならないわけがない。“自分”という精神の生存競争を表現できたという奇跡を感じたのは「ソナチネ」以来です。
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