行定勲、鄭義信の「焼肉ドラゴン」を称賛「未来へ向けて放たれている」

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焼肉ドラゴン」の監督・鄭義信と「リバーズ・エッジ」などで知られる行定勲が6月5日、東京都内で行われた試写会に出席した。

左から鄭義信、行定勲。

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「焼肉ドラゴン」メインビジュアル2種

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鄭が自身の同名戯曲を映画化した本作では、日本の高度経済成長期を背景に焼肉店・焼肉ドラゴンを営む家族の姿が描かれる。長女・静花を真木よう子、次女・梨花を井上真央、三女・美花を桜庭ななみ、梨花の婚約者・哲男を大泉洋が演じた。

左から鄭義信、行定勲。

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上映後、鄭と行定は観客の拍手を浴びながら登場。行定は「舞台版の『焼肉ドラゴン』も本当は初演から観たかったのですが、口コミのすごさでチケットがどうしても取れずに断念しました。再演でようやく観られて衝撃を受けました」と当時の心境を明かす。映画を観る前は「舞台を観たときの気持ちを超えられるか?」と心配していたと正直に話し、「未来へ向けて放たれている素晴らしい映画。先日韓国の映画祭で観たとき、ラストシーンのあたりから拍手が鳴りやまなかったんです。映画が終わるまで我慢できないって、心からの拍手ですよね」と語った。

行定勲

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また行定は自身の監督作「GO」にも言及。「あの作品は韓国の若者層に響いていました。同じ国籍の人が日本でこうしているんだって知らなかったんです。歴史に残らない人たちを、映画の力を使って再現することができる。それこそが映画の意味だと思っています」と見解を述べ、「『焼肉ドラゴン』には、映画がやらなければいけないことがすべて詰め込まれていると思います」と賛辞を贈る。

鄭義信

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鄭は舞台版の上演を振り返りながら「初演時は50代以上の人たちがノスタルジーを感じて観に来てくれました。2011年と2016年の再演、再再演時には東日本大震災などによって故郷を捨てざるを得なかった人たちの物語として受け入れられるようになりました」とコメント。また映画に出演している大泉に関して「再演のときに北九州まで観に来てくれました。その夜飲んだときに、いつか自分も出たいと言ってくれていましたね。本当は次の映画の撮影が差し迫っていて切っちゃいけないと言われていたみたいですが、クランクイン前に髪の毛を切ってこられて」とエピソードを披露した。

「焼肉ドラゴン」は6月22日より全国でロードショー。

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(c)2018「焼肉ドラゴン」製作委員会

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