本日5月31日、「
「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンが主演を務める本作では、1973年に世界中の目を釘付けにした、29歳の女子テニス現役世界チャンピオンと55歳の男子テニス元世界王者の性別を超えた一戦が描かれる。男女平等を求め女子テニス協会を立ち上げたビリー・ジーン・キングをストーン、男性優位主義者の代表ボビー・リッグスをスティーヴ・カレルが演じた。
ストーン自らビリー・ジーン役を熱望したと明かすデイトンは「彼女の持っている精神力は、ビリー・ジーンに通じるものがあった」と話す。また、実際のビリー・ジーンと幾度も話し合って本作を作り上げたというファリスは「偉大な存在なので、非常に責任を感じましたし、エマもそうだったと思います。撮影中も彼女(ビリー・ジーン)が見守っているというより、見張られているような感覚でした」と振り返った。
夫婦で共同監督を務めるデイトンとファリス。撮影現場で“バトル・オブ・ザ・セクシーズ(性別の戦い)”はあったのかという質問が飛ぶと、2人は顔を見合わせ笑いながら「現場では大変なことが多いから戦っている場合じゃないよね」「できるだけ家で論争は済ませるようにしています」とそれぞれ述べる。すべての作業をともに行い、役割分担をしないと明言するファリスは「2人で読み合わせを行うので、俳優がどういう気持ちで演じるのかよくわかるんです」と制作の裏側を語った。
イベントの後半では観客との質疑応答も。日本では男女平等が浸透しているとは言えないという声が観客から上がると、デイトンは「この映画は45年前を描いていますが、ここ数年だけに鑑みてもそれほど進歩していない状況です。でも、各々の人間が希望と信念を持って、意識改革していくことが大事だと思います」と語りかけた。続いて、映画監督を志す18歳の青年からアドバイスを求められた2人。デイトンは「最初は自分の作品に嫌悪感を感じるかもしれないが、作り続けることです」と、ファリスは「振り返らず、前だけ見るように。今はツールがたくさんあるから、友達と一緒にどんどん作ってください」と回答し、声をそろえて「グッドラック!」と激励する。
最後にファリスは「70年代のアメリカにタイムトラベルしたような気分になれると思います」と作品を紹介し、デイトンは「テニスの試合についてだけではなく、男女平等や自分らしく生きることへのメッセージも含まれています。ぜひ、いろんな要素に注目してください」と呼びかけ、イベントを終えた。
「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は7月6日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次ロードショー。
ジョナサン・デイトンの映画作品
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- 「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」公式サイト
- 「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」予告編
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