ベルリンで2冠、ゴヤ賞で3冠のスペイン映画「悲しみに、こんにちは」公開

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2017年のベルリン国際映画祭で長編初監督作品賞など2部門、2018年のゴヤ賞で新人監督賞など3部門を受賞したスペイン映画「悲しみに、こんにちは」の公開が決定した。

「悲しみに、こんにちは」

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本作は、これが長編監督デビュー作となる新鋭カルラ・シモンが自身の体験をもとに紡いだ人間ドラマ。両親を“ある病気”で亡くし、若い叔父夫婦のもとで暮らすことになった主人公フリダのひと夏をみずみずしく描いている。マンガ家の今日マチ子は本作について「『泣いたって、いいんだよ!』わたしたちも伸ばした手をもてあます大人達のひとりになるだろう」とコメントを寄せた。

「悲しみに、こんにちは」は7月下旬より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。

谷川俊太郎(詩人)コメント

少女フリダの愛くるしい顔と無言の行動にひそむ、苦しく悲しい孤独……涙はフリダを解放しただろうか?

いがらしみきお(マンガ家)コメント

まるで三人称視点で撮られたPOV(一人称)映画のようです。シモン監督の自伝的作品であり、私の自伝でもあり、あなたの自伝でもあります。夏休み、田舎、おじさんとおばさん、大人だけの会話、ひとり遊び、いとこ、お祭り、誰にとっても身に覚えのある映画。

西巻茅子(絵本作家)コメント

フリダの表情、仕ぐさの中に女の子の全てを感じることができる。最後に泣いているフリダを観て、あゝ彼女は、いい夏を過したんだと思えた。泣けることは、素晴らしい。

今日マチ子(マンガ家)コメント

頑なで張り詰めた少女の心と、あたたかさを求める子どもの本能。ふたつが田舎の美しい光の中、拮抗している。「泣いたって、いいんだよ!」わたしたちも伸ばした手をもてあます大人達のひとりになるだろう。

奈良美智(美術家)コメント

主人公のひと夏の始まりは、僕の心を孤独感で揺さぶるが、小さき者はいつの間にか成長していく。それに気付く時、彼女の生きる世界の何気ない美しさも見えてくるのだ。

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(c)2015, SUMMER 1993

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