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本作は、インドネシア・スマトラ島のバンダ・アチェで全編ロケ撮影をしたファンタジー。自然の脅威と美を、国籍や宗教を超えて育まれる若者たちの友情を通して描き出す。
奇跡を起こす謎の男ラウを演じたフジオカは、インドネシア語で挨拶したのちに自ら「こんにちは。私はラウです。……とフェイントをかけながらディーン・フジオカです。皆さんと今日ここでお会いできてうれしく思います」と日本語に訳す。さらにラウと一緒に暮らすことになるタカシ役の太賀、その母親役の鶴田、深田はインドネシア語で、タカシの従妹・サチコ役の阿部は英語で、ジャーナリスト志望・イルマ役のサリは日本語で自己紹介した。またタカシの同級生・クリス役の
インドネシア語で名乗った際、フジオカに「今、違う名前言ってなかった?」といじられた太賀は「タイガ・マンジャって言いました(笑)。甘えん坊って意味です。インドネシアでそう呼ばれていまして」と解説。フジオカは「インドネシアでの芸名ですね(笑)」「(撮影中は)どうやったらタイガ・マンジャがインドネシアで成功するかを考えていたりして。現場のマスコットでした」と言って、太賀を「ちょっとでもいけるんじゃないかと思った自分を反省してます。まずは日本でがんばらないと」と照れさせた。
本作の現場では、雨を止ませる祈祷師“レインストッパー”が招集された。スクリーンにその写真が投影されると、フジオカは「日本でレインストッパー業をやったら大成功すると思う。インドネシアから輸入すべき。普段はコーヒーを飲んでタバコを吸っているような方なんですが、雨雲が近付いてくると弟子と2人体制で祈る。すると本当に雨雲が動いていくんです」と真面目に語る。3週間にわたる撮影中、雨による延期が一度もなかったそうで、深田も「オールアップして打ち上げに向かおうとしたらどしゃぶりになって、すごすぎて笑えなかったです。僕はスピリチュアルなものは信じないようにして生きてきたんですけど、これは信じたほうが得だと思った」と回想。しかしフジオカから「スピリチュアルなことは信じないって言いましたけど、この『海を駆ける』って……」と神秘的な要素を含む作品内容に言及されると、深田は「スピリチュアルなことは信じないけど、映画は信じてます!」と付け加えた。
このほかにも舞台挨拶では、海辺を歩くシーンの撮影で溺れかけたという阿部が「勢い余って海に突っ込んじゃって……監督もカットをかけてくれなかったんです(笑)」と振り返り、タカシの登場シーンに関してサリが「タカシの顔自体が面白いので『笑わない、笑わない』と自分に言い聞かせていました」と告白する一幕も。最後にフジオカが、本作はインドネシア、フランス、中国、台湾でも公開されることから「観た人がこの作品について話し合うことで、面白さが深まると思う。この映画がさらに大きな世界へ、海を駆けていけるよう、ぜひ応援をよろしくお願いします」と観客に呼びかける。そして深田も「いい映画とは“鏡”のようなものだと思う。死生観やメッセージを教えるのではなく、観た人それぞれの考え方があぶり出されてくるような映画になってくれたらいいな」と語り、イベントは終了した。
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えっちゃん @e_dean_daisuki
「海を駆ける」ディーン・フジオカや深田晃司が祈祷師に感激「すごすぎて笑えない」
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