本日5月19日、東京・シネスイッチ銀座にて「
本作は、30年間ほとんど家を出ることなく庭に生きる命を描き続けた画家・熊谷守一をモデルに、94歳の彼が過ごす夏の1日を切り取った物語。山崎がモリ、樹木が彼を支える妻・秀子に扮した。そのほか加瀬亮、吉村界人、光石研、青木崇高、吹越満らもキャストに名を連ねた。
山崎は「撮影が決まってからずーっと守一さんに浸かっておりました。けどこの舞台挨拶で終わりです」と感慨深そうに話し、「必要な限り家からは出ないのですが、皆さんにお礼が言いたくて出かけてまいりました」と挨拶。樹木が「先ほど映画を観た20歳の孫いわく『今までに観たことがない映画』だそうなので期待してください」とほほえむと、山崎は「孫バカといいまして、お孫さんにはどうしようもないんです。勘弁してやってください」と続けて客席の笑いを誘う。
沖田は「『キツツキと雨』のときに山崎さんから守一さんの話を聞いて、映画が作れたらなと思った。こうして皆さんと舞台に立てるのが感動です」と述べ、「家と庭と一緒に過ごし、気分に浸りながら撮影した感じが映画に出ればいいなと思いました」と思いを語る。
山崎は「前から熊谷守一のことは好きだったので、自分が演じるとは夢にも思っていなくて戸惑いました。暑さ負けしてぐったりすると樹木さんが励ましてくれた。劇団では後輩だったんですが、立場が逆転して樹木さんが現場をリードしてくれました」と撮影を振り返る。樹木は「のちに残っていく映画になるんじゃないかと思いました。まさか山崎努さんの奥さんを演じるなんて至福の時間でした」と喜びを吐露。守一の姪・美恵に扮した池谷は本作を観た感想を「こんなにも素敵な時間が紡がれていたんだと思いました。観終わると結婚したくなります」と話した。
52年間連れ添った夫婦をどう思うか司会者に聞かれた樹木は「しゃべる資格が私にはまったくない」と言い放って客席を盛り上げ、続けて「この映画の妻・秀子は夫の言う言葉に否定をするというのが一切なくて、なんでも『はい、はい』とまずは言ってみる。それをこの映画を撮り終えて学びました。もう遅いんですけどね」と話して会場をさらに沸かせた。
「モリのいる場所」は東京・シネスイッチ銀座ほかにて全国ロードショー中。
※山崎努の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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