北海道・函館シネマアイリスの開館20周年を記念して製作された本作は、「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」の原作者・佐藤泰志の同名小説を「Playback」の
柄本は「やーしかし公開するのは本当に嬉しいことですが、僕の中の『僕』が終わってしまうようで少し寂しくもありますな」と胸中を述べ、石橋は「登場人物が皆、函館の柔らかい光の中で輝いています」とコメント。染谷は「我々が肌で感じた心地の良いある種のエモい青春を、三宅監督は1番いい形で映画にして閉じ込めてくれました」と自信をのぞがせ、三宅は「映画館の暗闇で、美しい夏の光や音を感じながら、この映画のなかで生きるかれらとともに、かけがえのない時間を過ごしてほしいと思っています」と思いを語った。
「きみの鳥はうたえる」は、8月25日より函館シネマアイリスで先行公開。その後、東京・新宿武蔵野館、ユーロスペースほかにて全国公開される。
柄本佑 コメント
三宅唱監督にこの映画の話をいただいたのが2015年の11月。撮影をしたのが2017年の6月。出来上がったのが今年の2月です。本当に出来上がるのかな、と思うくらいの時間をかけて出来上がりました。「キミトリ」の「僕」という役が決まってから監督と過ごした濃密な時間が映っています……。やーしかし公開するのは本当に嬉しいことですが、僕の中の「僕」が終わってしまうようで少し寂しくもありますな。よろしくお願いします。
石橋静河 コメント
自分の大好きな作品が公開されることになり、本当に嬉しく思います。函館での撮影はとても濃厚で、贅沢な時間でした。三宅監督が大きな器になり、その中で自由に泳がせてもらったような感覚です。柄本さんと染谷さんが“僕”と“静雄”として強く存在されていたお陰で私は佐知子としてそこに生きる事が出来ました。登場人物が皆、函館の柔らかい光の中で輝いています。ぜひ劇場でご覧ください。
染谷将太 コメント
今でもあの函館のニオイを思い出します。潮と夕日が混じったようなニオイと、酒のニオイと、朝方のニオイ。静雄が嗅いだであろうニオイを嗅ぎながら毎日現場に通っていました。三宅さんが作る現場は台本の空気そのものでした、佑さんと石橋さんとプラプラしながら、酒を交わし、カメラが回っていました。僕と佐知子と静雄が、日々の時間を忘れるような時間が流れたり、ヒリヒリとした時間が流れたり、何かから逃れようとする時間が流れたり、我々が肌で感じた心地の良いある種のエモい青春を、三宅監督は1番いい形で映画にして閉じ込めてくれました。皆様本当にスクリーンで味わって欲しいです。日々に一息つくつもりで、ヒヤヒヤして帰って欲しいです。よろしくお願いいたします。
三宅唱 コメント
佐藤泰志が小説で描いた「生の輝き」を映画で表現しようというのがこの映画の挑戦でした。
素晴らしい環境を用意してくださった函館の皆さん、心から尊敬する役者・スタッフらとともに、いま振り返ると自分がちょっと恥ずかしくなってしまうくらい、とにかく無我夢中でつくることができました。
映画館の暗闇で、美しい夏の光や音を感じながら、この映画のなかで生きるかれらとともに、かけがえのない時間を過ごしてほしいと思っています。そして、誰かにとって、この映画がまるで親しい友人のような存在になることができればと願っています。
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