「
山田洋次が監督を務める本作は、橋爪功と吉行演じる熟年夫婦と、2人に振り回される家族を描く「家族はつらいよ」シリーズ第3弾。最新作では「主婦への讃歌」をテーマに、3世代が同居する平田家の家事を担ってきた夏川扮する史枝の家出騒動が繰り広げられる。
本日5月1日がメーデーであることから「奥様メーデーイベント」と銘打たれた本イベントには、平田家の女性を演じる4人が出席。夏川が「アイロンがけのシーンでは、カメラの切り替えしがあるから最初に動きを決めるんですけど、山田監督から『こうしてみて』って言われると全部立て直さなきゃいけなかったんです」と撮影の苦労を語ると、吉行も「見てるほうもハラハラしたわ」と同意する。また吉行は夫・周造役の橋爪との共演シーンについて「私が何かしゃべるとね、怖そうな顔をするんですよ。それがおかしくておかしくて」といたずらっぽくほほえんだ。
西村まさ彦扮する幸之助の妹・成子役の中嶋は、成子が思わず幸之助を「お兄ちゃん!」と呼んでしまうことに触れ「家族って形態が変わるものですけど、根っこは変わらないんだな、と感じました」と振り返る。平田家の次男・庄太に嫁いだ憲子役の蒼井は、実際の家事について話を振られると「私は1人暮らしなので自分のことだけでいいんですけど、(史枝さんは)家族分やるじゃないですか。本当にすごいなって」としみじみ述べた。
イベントでは会場に集まった女性客が、男性の家事に対する不満を書いたボードを一斉に掲げる場面も。キャストたちは気になったボードを1つひとつ読み上げ、「食事の支度くらい手伝え!」「箸くらい並べろ!」といったコメントを見た蒼井は「ご飯系多いですね」とつぶやいた。
続いてのコーナーでは、東京大学の教授・柳川範之が登壇し、経済学の観点から家事労働について分析。家事を年収に換算すると720万円以上になるという話や、その働きへの返礼として思いやりや愛情が大切であるという結論が語られると、夏川は「思いやりは基本的に、家事労働関係なく持っていただきたいですよね」とコメントし、会場に笑いを起こした。
「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」は、5月25日より全国で公開。
関連する特集・インタビュー
関連記事
吉行和子の映画作品
関連商品
リンク
- 「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」公式サイト
- 「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
映画ナタリー @eiga_natalie
「家族はつらいよIII」蒼井優が夏川結衣の家事シーンを「本当にすごい」(写真15枚) #家族はつらいよ #蒼井優 https://t.co/1bv5Fa59aK https://t.co/eO9nSL3Ehn