「ファントム・スレッド」衣装スケッチ6点公開、マーク・ブリッジスがこだわり語る

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ポール・トーマス・アンダーソンの監督作「ファントム・スレッド」より、衣装デザインを担当したマーク・ブリッジス直筆の衣装スケッチが到着した。

「ファントム・スレッド」

「ファントム・スレッド」

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「ファントム・スレッド」より、衣装スケッチ。

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第90回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞した本作は、1950年代のロンドンを舞台にした物語。社交界で名をはせるオートクチュールの仕立て屋レイノルズは、若きウェイトレスのアルマと出会い惹かれ合う。しかし、アルマをミューズとして迎え入れたことで完壁で規律的だったレイノルズの日常が徐々に狂い出す。レイノルズをダニエル・デイ=ルイス、アルマをヴィッキー・クリープスが演じた。

「ファントム・スレッド」より、衣装スケッチ。

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「ファントム・スレッド」より、衣装スケッチ。

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公開されたスケッチは、アルマのドレスやレイノルズのスーツなど6点。スケッチ画の中には、レースや布地のサンプルが張り付けられているものも確認できる。本作の衣装はアンティークや1950年代当時の生地で作られており、ブリッジスは「新しい生地では決して当時の生地のような雰囲気を表現することができないんだ」と述懐。17世紀のレースなども使用されており、「ヴィンテージものはぎりぎりの量の布しかなくて、作ることができたのは本当にラッキーだったよ」と話している。

「ファントム・スレッド」は5月26日より、東京のシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にてロードショー。

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(c)2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

マーク・ブリッジス コメント

準備期間について

僕は撮影の1年前ぐらいから関わり始めて、そのときにもう脚本はできあがっていた。監督が家に呼んでくれて、バレンシアガの伝記を読ませてくれたり、彼がそれまでリサーチしていたものを教えてくれた。そのあとニューヨークに行き、ダニエル・デイ=ルイスと2日間ミーティングをし、彼の意見を取り入れながらドレスの方向性を決めたんだ。そのあとロンドンへ行き、ダニエルのスーツや生地を選んだり、ヴィッキー・クリープスと会ったりして準備を進めたよ。全体で14カ月くらいかかったね。

衣装の素材について

本作は、すべてアンティークや当時実際に使われていた生地でゼロから作っていった。色もそうだけれど、スーツのウールの感じとか、その当時の生地だからこそ作ることのできる形、体にどうフィットするのか、どのような光沢が出るのか。新しい生地では決して当時の生地のような雰囲気を表現することができないんだ。17世紀のレースなど、アンティークのものを使っている。ヴィンテージものはぎりぎりの量の布しかなくて、作ることができたのは本当にラッキーだったよ。

観客に向けて

僕の作った衣装は感じてもらいたいと思っている。キャラクターに起きていることや物語を、客席に座って受け入れてもらえるとうれしいな。服はストーリーの一部であるべきだと思っているから、そこばかりを意識せず観てほしいね。この美しい物語を多くの方に楽しんでいただけるとうれしい。

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