女優、モデル、ミュージシャン、絵描きなど、さまざまな顔を持つのん。初の個展となる本展覧会では、のんが自ら打ち出したコンセプトのもと描き下ろした絵画やインスタレーション、スケッチ、自作の衣装などが展示されている。展覧会のタイトル「女の子は牙をむく」は、女の子の持つ凶暴さや無鉄砲なパワーが好きというのんの思いから付けられた。のんは「初めての個展では女の子のはち切れるエネルギーが表現できたらなと思いました。牙はいろんなものに見境なく(笑)。好きなものに噛み付いて楽しいことをやっていく」と意気込みを語る。
自身の作品に囲まれたのんは「いろんなものが詰まっていてパワフルですね」と個展の開催を迎えた心境を吐露。今回インスタレーションに初挑戦したのんは、会場の中心に置かれた”ハムスター”と題した作品について「ハムスターがすごい好きで大きくしたいなーという思い付きです」と述べ、「私がこういうことをやりたいという発想とそれを形にしてくれる人たちの発想が合わさって作品を作るのがすごく楽しかった」と笑顔を見せる。
会場では“持ち帰れるアート作品”として、展覧会公式図録であるアートフォトブック「女の子は牙をむく」を先行販売。のん自身のアイデアが反映されている図録の表紙には、“牙”に囲まれたのんがあしらわれている。「食べられているのんが表紙です(笑)。好きなものをいっぱい詰め込みました」と続け、またお気に入りは「女の子は牙をむく」をテーマに作った詩が載ったページだという。そして「詩を書いているときは写真のことは考えてなかったんです。でもこのページは詩の内容と写真がすごくリンクしている気がして好きですね」とその理由を明かした。
最後にのんは会場に道路標示のように書かれた「速度落とせ 止まれない」というワードに触れながら、展覧会の見どころを「自分のやりたいっていう気持ちを止められない部分がすごく強く出てるところです。突き当たってるのに止まれない。この感覚に共感してくれたり、観た人が『私も何かやりたい』と思ってくれたら」と語った。
なお最終日の5月8日にはクロージングイベントとして、自身が率いるガールズバンド“のんシガレッツ”初のワンマンライブを東京・渋谷CLUB QUATTROで開催。本公演にはスペシャルゲストとして大友良英、高野寛、弓木英梨乃(KIRINJI)が参加する。またアートフォトブック「女の子は牙をむく」は5月9日に一般発売される。
‘のん’ひとり展-女の子は牙をむく-
2018年4月19日(木)~5月8日(火)東京都 GALLERY X BY PARCO
開館時間 11:00~20:00
入場料:500円(おみくじ付き)
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