本日4月9日、「
本作は、米フロリダ州ディズニーワールド近辺の安モーテルを舞台に、社会の片隅で生きる母娘の姿を描く物語。撮影当時6歳のブルックリン・キンバリー・プリンスが主人公のムーニー、演技未経験のブリア・ヴィネイトがムーニーの母ヘイリーを演じたほか、モーテルの管理人・ボビー役でウィレム・デフォーが出演している。
上映後に登場したベイカーが「映画はいかがでしたか?」と客席に問いかけると、会場からは大きな拍手が起こる。ベイカーは「観客の方には、ちびっ子ギャングであるムーニーたちの仲間になったつもりで観てほしい。観察するのではなく、このひと夏に参加するような気持ちになってほしいんです」と思いを語った。
司会者からロケ地の着想について尋ねられたベイカーは、共同脚本を担当したクリス・バーゴッチから送られてきた新聞記事をきっかけに、フロリダのホームレス問題を知ったと話す。「子供たちにとっては世界でもっとも幸せな場所と言われているディズニーワールドの真横で、ホームレスになった家族が暮らしているという対比がとても鮮烈だった」と説明した。
観客との質疑応答にて、キャスティングの経緯を聞かれたベイカーは「僕はミックスするのが好きなんです。ベテランのウィレム・デフォーのような方はもちろん、Instagramでブリアを採用したり。今回は実際のモーテルの住人にも出演してもらっています」と回答。また、子役の演技から是枝裕和の「誰も知らない」を連想したという観客には「もちろん知っています。この映画を撮る前にも観直しました」と明かす。続けてベイカーは「是枝さんは子供たちに口頭でセリフを伝える演出が有名ですが、僕は台本を渡してしっかりと覚えてもらいました。ブルックリンはアドリブがとても上手でしたよ」と撮影を振り返った。
「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」は、5月12日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。
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今日は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を観てきた。真っ先に思い浮かべたのは是枝監督の「誰も知らない」だったけど、ここでもやっぱり同じこと思った人が質問しててそして当然のようにその影響をショーン・ベイカー監督自身が認めていた。
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