性犯罪被害者のトラウマを描く映画「
本作は、雪村の手記「私は絶対許さない 15歳で集団レイプされた少女が風俗嬢になり、さらに看護師になった理由」を、精神科医でもある
このたび公開された場面写真では、学生時代にレイプされた直後の葉子や、職場でレイプされる整形後の葉子、隆演じる早田と葉子が援助交際の契約をする場面などが切り取られた。
本作で劇場公開用映画に復帰した隆は「レイプと云う許し難い行為に真正面から向き合った和田監督と高間(賢治)キャメラマンの演出は、映画史に残る画期的な手法だと思います」とコメント。また雪村は、原作を出版したときのことを「私は条件を出しました。『私を強姦した男達の名前を、すべて実名で出すこと』。当時15歳だった私は、この事件を、親にも、警察にも言う勇気はありませんでした。彼らはきっと、私にだけでなく、他の女の子にも同じようなことをしていたはず。それでも、なんのお咎めもなくのうのうと生きているのだ、と思うと、これだけは譲れませんでした。これは、今回の映画化でも同じです」と語っている。
「私は絶対許さない」は、4月7日より東京・テアトル新宿、4月14日より愛知・シネマスコーレ、4月28日より大阪・第七藝術劇場ほか全国にて順次ロードショー。なお4月7日にはテアトル新宿にて監督・キャスト登壇の舞台挨拶も開催される。
※「私は絶対許さない」はR18+指定作品
隆大介 コメント
レイプされた女性が一生涯単位で引き摺るトラウマ…その卑劣な犯罪を、ほぼ全篇を主人公の主観アングルで描くことで、レイプと云う許し難い行為に真正面から向き合った和田監督と高間キャメラマンの演出は、映画史に残る画期的な手法だと思います。
早田役は、二人の関係性はどうあれ、苛酷な境遇で生きざるを得なかった葉子にとって、数少ない心安らげる存在で有りたいという想いを大切に演じました。
雪村葉子 コメント
15歳で集団レイプ被害に遭い私が死んでから20年が経過し、私は昼は看護師、夜はSM嬢として働いておりました。3年ほど前でしょうか、たまたまある作家さんの取材を受ける機会がありました。
その作家さんと同席されていた女性編集者との会話の中で、15歳の頃に集団レイプされた経験をお話しさせていただいたところ、「なぜ集団レイプ被害者のあなたが風俗嬢になったのですか? そういう経験をしたら、男性嫌悪になって、触られるのも嫌になるのではないですか」と大変驚かれました。
「確かにそうかもしれません。でも、私にとっては、こういう生き方をすることも男達への復讐なのです」
とお答えしました。
その数日後、「あなたの復讐を、本として書いてみませんか」と手紙が届きました。そして私は、今まで封印していた記憶を、はっきりと言語化してこなかった過去を、『私は絶対許さない』という本にまとめることになりました。そう、本の出版も、私にとっては復讐の一つだったのかもしれません。
出版にあたり、私は条件を出しました。
「私を強姦した男達の名前を、すべて実名で出すこと」。
当時15歳だった私は、この事件を、親にも、警察にも言う勇気はありませんでした。
彼らはきっと、私にだけでなく、他の女の子にも同じようなことをしていたはず。
それでも、なんのお咎めもなくのうのうと生きているのだ、と思うと、これだけは譲れませんでした。
これは、今回の映画化でも同じです。
この映画がヒットし、彼ら5人が、この映画をうっかり観ますように。
きっと、普通に結婚したり、娘がいる人もいるでしょう。
そして、私を犯した過去など、とっくの昔に忘れているかもしれません。
私は、あの日から一日たりとも、一分たりとも、忘れたことなどないというのに!
最後になりましたが、この作品にかかわってくださったすべての方に感謝するとともに、この作品によって、世界中からレイプ被害者が一人でも減ってくれることを心から祈っております。
関連記事
隆大介の映画作品
リンク
- 「私は絶対許さない」公式サイト
- 「私は絶対許さない」公式 (@watashihazettai) | Twitter
- 「私は絶対許さない」特報
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
望月志乃📚🎨 @shinoegg
集団レ○プ被害を私に告白してくれた友達は、もうこの世にいない。この映画のように、復讐のためでも何でも生きていてほしかったと思うけど、心の傷はきっと致死量だったんだろうな。私にも何か出来たんじゃないかと今でも時折考える
https://t.co/GpsHGYzv7c