「かぞくのくに」ヤン・ヨンヒの新作ドキュメンタリー、クラウドファンディング開始

ヤン・ヨンヒによる新作ドキュメンタリー「スープとイデオロギー（仮題）」の制作を支援するクラウドファンディングがMotion Galleryで行われている。

安藤サクラと井浦新が出演した「かぞくのくに」で知られるヤン・ヨンヒの最新作となる本作は、「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」に続く“ヤン一家ドキュメンタリー3部作”の完結編。在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒが、1948年に済州島四・三事件を目撃し現在は大阪・鶴橋で暮らす母にカメラを向けながら、韓国・済州島の歴史を紐解いていく。

クラウドファンディングは7月13日まで実施され、映画の完成は2019年秋を予定。リターンには、映画完成まで毎月発行される監督執筆のメールマガジン、ヤン・ヨンヒのサイン入りDVDと本のプレゼント、エンドロールに名前がクレジットされる権利、ヤン・ヨンヒと映画について語る会への招待などが並ぶ。詳細はMotion Galleryで確認してほしい。

なお、ヤン・ヨンヒが自身の体験をベースに書き下ろした長編小説「朝鮮大学校物語」が現在販売中。全寮制で日本語禁止、無断外出厳禁の朝鮮大学校を舞台に、大阪下町育ちの主人公ミヨンの恋や挫折、自由を描いた物語だ。