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本作は、競技かるたに青春を懸ける高校生たちを描いた「ちはやふる -上の句-」「ちはやふる -下の句-」の続編にして完結編。イベントには3人と小泉のほか、
本作をもって「ちはやふる」を“卒業”することとなる登壇者たち。主人公・綾瀬千早を演じた広瀬は「私にとって初主演の映画でもあるので。だんだん“初”というものが少なくなっていく中、こうしてまだ初主演の映画の公開が残っているのがうれしい」と本作の船出を喜ぶ。
イベントは「卒業したくないこと」をテーマにトークが進められた。トップバッターの清原は熟考した後、「思い浮かばないということは今が充実していることなのかなと。この時間を大切にお仕事を1つずつやっていけたら」と真摯に回答。いきなりハードルが上がってしまったが、2番手の佐野はムードを気にせず「カロリーから卒業したくない。ハンバーガー、アイス、ピザ。僕はカロリーが好きです!」と熱く答えて会場を和ませる。続く優希は今までの現場で一番楽しかったのが本作だと述べ、「またどこかで皆さんとご一緒できることを夢見ています」と願った。
さらにマイペースな回答が続く中、綿谷新役の新田は「僕は新を卒業できるのかなあ……と思いました」とぽつり。新田は「ちはやふる」で演じた新の名前から取って改名した経緯があり、「いつまでも初心を忘れずにという思いを名前に込めたので。卒業してもこの思いを忘れないでいたい」と誓った。また真島太一役の野村は、ほかの回答者に茶々を入れていたリラックスモードから一転、真剣な表情で「映画というものはずっと同じメンバーではできないものなので。これからまた一緒に仕事をするメンバーもいると思いますが、この『ちはやふる』から卒業したくないです」と語ってみせるが、登壇者たちからはクスクス笑いが。最後に広瀬は「10代を卒業したくない」と述べ、「ちはやふる」が始動した16歳の頃に思いをはせた。
終始しんみりしたムードが漂う中、司会者より小泉からプレゼントがあると発表が。約2年前、「ちはやふる -下の句-」の初日舞台挨拶で続編決定がサプライズ発表されたことから、キャスト陣は後ろのスクリーンを振り返って何か映し出されることを期待するも特に展開はなし。そして今回のサプライズは“「ちはやふる」の卒業証書授与”であると明かされる。
小泉は1人ひとりに対し、撮影時の思い出や激励の言葉をかけていく。松岡には「あなたは自分が思っているよりもっとすごい人です。過小評価しないでください」と伝え、1児の父である賀来には「もらう番からあげる番になってください」と賀来の演じた周防久志のセリフを引用しながら語りかけた。また上白石には「あなたの声のよさ、セリフの言い回しは特別なものであります」、矢本には「将来の名バイプレイヤーを芝居の道で本気にさせたことだけでもこの映画に意義がある」、森永には「ここまで来たからには小泉組に欠かせない存在でいてほしい」と声をかけた。
最後に広瀬には「これからおそらくレジェンド女優になっていくであろう初期のあなたと、このタイミングで出会えたことは運命だと思います」、そしてキャストたちに「この映画は君たちがいつでも初心に戻れるように一瞬を永遠にとどめたもの。いつか思い出したくなったら観てもらえれば」と思いの丈を伝えた。
広瀬は“卒業生代表謝辞”として、「映画の公開イコール卒業みたいになって、本来ならスタートなのにそんな感覚になれなくて」と吐露。しかし「寂しいを通り越して気持ちがいいです。……しんみりも嫌だね」と言って、「ここにいるみんなとは役を通り越して本当の仲間になれたし、これからいろんなことを感じていきたい仲間になった気がしています。本当にこの作品が大好きです!」と晴れやかな表情で舞台挨拶の幕を引いた。
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