本日3月14日、「
“実母が隣家の息子と不倫の末にダイナマイト心中”という体験を持つ編集者、作家・末井昭の半生を描く本作。集まった外国人記者とのQ&Aでは、まず最初に「どのくらい事実に脚色を加えているか」という質問が冨永に投げかけられた。冨永は「末井さんは原作以外にも自伝的要素があるエッセイをたくさん書かれている。本に書いていないことも直接お話を伺ったりするので、そのすべてを脚本に書き込むと2時間の尺には収められないんです」と説明し、「脚色しているつもりはないですが、末井さんの周りには触れずにはいられないような面白い人が大勢いるので、5人の人物を1人のキャラクターにまとめたって感じはありますね」と回答する。
続いて柄本は「末井本人と直接話したり、彼を研究したか」と尋ねられ、「一番最初にお話をいただいたときに文庫本を手にして、(表紙の)末井さんが女装されてる姿を見たときに『俺に似てるな』って思いました。監督とお会いしたときに佑くんがやる以上、佑くんのままでいいからって言われて。じゃあ大丈夫かなと思ってやらせていただきました」と述懐する。そして「末井さんに会わせていただいて雑談をしました。あと現場に6日間ほどいらっしゃって緊張したんですけど、なるたけその姿を見るようにしていました。人と話している姿よりもぼーっと佇んでる末井さんを見るほうが参考になった気がします」と明かした。
さらに「変わった人物をとてもチャーミングに演じていた」という感想を受けて柄本は「チャーミングだったかなあ……。うれしいんですけど(笑)」と照れた様子を見せ、「監督の演出によって引き出していただいた部分がものすごくありまして。非常に男性的な監督で、現場で迷いがなく確信めいているところがある。僕は内面が女子なので、安心して抱かれていればいいなと。非常に楽しくて、現場はノーストレスだったので、もしかしてそういうものが映っているのかもしれません」と笑顔で語った。
「素敵なダイナマイトスキャンダル」は、3月17日から東京・テアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国でロードショー。
※「素敵なダイナマイトスキャンダル」はR15+指定作品
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