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中村文則の同名小説を映画化した本作は、ある事件を追いかけるうちに抜け出せない罠にはまっていくルポライターの姿を描いたサスペンス。
主人公・耶雲役の岩田は、初日を迎え「万感の思いです」と挨拶。耶雲の婚約者・百合子役の山本は、ネタバレ回避のためこれまで内容を話せなかったことから「今日からたくさんの人とこの秘密を共有できるのがうれしい」と思いを口にする。猟奇殺人事件の容疑者・木原坂役の斎藤が自己紹介をしようとすると、斎藤のファンのメッセージボードを見つけた岩田が「『ドスケベ』って書いてある」と指差す。それを受け斎藤は「ドスケベな斎藤工です」と笑いを誘った。
岩田は本作の現場を「この作品の設計図は、監督のみぞ知るというか。監督のイメージにいかにヒットさせていくかしか頭になかった」と振り返る。斎藤は、顔合わせを回想し「監督が、役者たちの声のトーンを1人ずつ合わせていった。オーケストラのリハーサルのようでした」と語る。また岩田、北村と3人で飲みに行ったそうで「北村さんが宴を用意してくださって。そのあとに2人のラストシーンが生まれたと知って、鳥肌が立ちました。北村さんはそこまで考えていたんだな」と言うと、当の北村は「バレました?」とニヤリ。そんな北村へ、岩田は「先輩、ありがとうございます!」とお辞儀していた。
ここで、“予測不能クイズ”コーナーがスタート。正解数がもっとも少なかった登壇者が、関係者から提供された秘密を暴露されるという罰ゲーム付きだが、このコーナーにはある仕掛けが。実はこのクイズは誰にも正解しようのない問題ばかりで、最後の1問だけ岩田以外の全員が答えを知っているという“罠”が用意されていた。「本作のエンドロールに出てくるクレジットの合計は?」などと超難問が出されるも、岩田は「ヤバい……」と言いながら真剣に考える。最後の「ロケ地・金沢で去年1年間に降った積雪量の合計は何cm?」という問題に他の全員が「111cm」と正解すると、1人「100m」と答えてしまった岩田は「なんでそんなマニアックなこと知ってるんですか? ……なんだ、そういうことか……(笑)」とすべてを察した様子だった。
しかしここから本当のサプライズが。岩田の秘密が書かれているという封筒の中身は、瀧本から岩田への感謝の手紙だった。「あなたはそのスマートな見かけによらず、案外不器用な人です。器用な役者ならすぐにこなすことにも時間がかかりました」「大先輩からこう言われました。器用なやつはすぐに答えにたどり着く。でも不器用なやつしかその先にはたどり着けない。今後も愚直にひたむきにもがき続けてください。その先に向かって」という言葉に、目に涙を潤ませた岩田はかすれ声で「うれしいです……」と一言。そして「すいません。いやー、まいったな……」と涙を拭いつつ、「監督と一緒にやれてよかったです。またいつかご一緒できるまで精一杯自分を磨いて、役者として成長した姿を見せたい」と返した。
最後に岩田は、これから作品を鑑賞するファンへ「今作が伝えたいメッセージは、人間の不思議さ。愛や憎しみ、いろんな感情がたくさん出てきます。そして愛する人のためにどこまで変われるのかがキーワードです。究極の純愛を描いている作品でもあります」とアピールした。
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